タイトル:『ふしぎの国のアリスの算数パズル』(やさしい科学 別巻1)
著者:山崎直美/著・訳
出版社:さ・え・ら書房
資料コード:610382746他
請求記号: 410/ヤ
この本は、『不思議の国のアリス』から抜粋されたストーリーに
算数パズルが入っているという趣向になります。
パズルには、数学的なものからロジック(論理的)のようなものまであり、
大人でも難しいと思うものもあります。
児童書だからといって侮れません。
『不思議の国のアリス』のストーリーを追っていきながら、
その都度、場面にあったパズルが出題されます。
「算数の勉強をしている」というよりは「お話の中でアリスと一緒に冒険している」
という気分になれる楽しさもあります。
例えば、アリスが穴に落ちる場面では、
「穴」に関する問題として、地球の裏に突き抜けるとしたら…という問題や、
「わたしをのんで」や「わたしをたべて」とかいてあるビンやケーキの場面では、
分数の問題でどのくらい飲んだか、どれだけ大きくなったか…などが問われます。
原作は、子どもにとってはちょっと長くて読むのが大変かもしれません。
でも絵本よりもずっと長い分、たくさんのシーンがあって面白いですよね。
この本では、全部ではありませんが、有名な場面はほとんど入っているようです。
少しずつパズルを解きながら読んでいくのは、算数が好きでも
本を読むのは苦手な子どもにとっても、読みやすいのではないかと思います。
表紙や挿絵は『不思議の国のアリス』が初めて出版されたときに使われた
ジョン・テニテルによるもので、原作ファンにも嬉しい1冊です。
これが気に入ったら、次は
『鏡の国のアリスの算数パズル』※ にもチャレンジしてみてください。
※ 著者:山崎 直美/著・訳
出版社:さ・え・ら書房
資料コード:610382746他
請求記号:410/ヤ