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 日曜日:9:00-17:00
 

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2023/04/16

星空の谷川俊太郎質問箱

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
著者:谷川俊太郎
資料コード:612010187 他
請求記号:159/タ


紺瑠璃の夜空に光る星々。
その深い色の装丁に想像力がかきたてられます。

この本は、詩人の谷川俊太郎さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」で募集した質問に答えている本です。
質問の内容は「魔女になりたい」というものからシリアスなものまで幅広く収録されています。
谷川さんの目線から紡ぎだされた回答を読んでいると、自分の凝り固まった考えが柔らかくなって
いくのを感じます。

見えていなかった風景がふっと見え、知らなかった世界の扉をそっとあけてくれる、
そんな谷川さんの言葉がつまっています。
質問者に寄り添い、手をつないで外の世界に連れ出してくれるのです。
連れ出してもらった外の世界は、人それぞれの世界が待っています。

ふと、何かの対談で谷川さんがおっしゃっていた言葉を思い出しました。
「間違った解釈も自由」
「楽しんでもらっているかが大切」

「知らないことはおもしろい
無意味から意味はうまれる
なんでもいいから来てみれば」


なぜ紺瑠璃の空と星の装丁なのだろう、と立ち戻りました。
私は、谷川さんの回答は昼間や都会の地上からは見えていない星々なのだと感じました。
紺瑠璃の空の時に見えてくる星々。
紺瑠璃は洋名で「ラピスラズリ」といいます。
夜空という宝石箱から、宝石をひとつもらうように言葉をもらう。
どの宝石からも人生を楽しもうとしている谷川さんの気持ちが伝わってきます。

それでいて、悩みや今起きていることは切り離すことはできない大切な事だとも教えてくれます。
谷川さんと縁側で楽しくおしゃべりしているようなこの本をぜひ手にとってみてください。

「ここで一緒になわとびをしよう ここで
 ここで一緒におにぎりを食べよう
 ここでおまえを愛そう
 おまえの眼は空の青をうつし
 おまえの背中はよもぎの緑にそまるだろう
 ここで一緒に星座の名前を覚えよう」

 『地球へのピクニック/谷川俊太郎』本文より抜粋

19:14 | 本・雑誌