先日、日航ジャンボ機の墜落を題材にした映画をみました。
墜落を取材する地方新聞社の中でそれぞれが自分の仕事に対して懸ける情熱が伝わって、
見ごたえのある映画でした。感慨にひたって映画館を出るとき、ふと話し声が聞こえてきました。
「飛行機は落ちてないよ」「え?落ちたんじゃないの?」「落ちてないよ」・・・・。
見れば、わたしの半分くらいの年の男女でした。あゝ、もうそんな時代なんだなと、
つくづく時の流れを感じるとともに、少し怖くなりました。・・・
東京では7月にお盆をするところもあるそうですが、
わたしにとってはお盆はやっぱり8月で、原爆投下や終戦の日など、
いろいろなことを考える月です。
小中高と原爆投下の日は、夏休みの登校日でした。
県下全域で投下の時間にサイレンが鳴り、黙祷をします。
高校野球でも終戦の日に黙祷をしていますが、ひょっとしたらそういうこともなくなって、
原爆も終戦も知らない世代も出てきてしまうのかなと、ちょっと大げさに考えたりして。
先に書いた映画は原作もあります。
その本には、参考にした本なども紹介されていますし、本当なのかな?と思う人には、
調べるツールも新聞だけでなくインターネットなど便利なシステムもあります。
本の中・映画の中のこと、として終わってしまわず、ちょっと調べてみると、
本も映画も自分の世界を広げるきっかけになると思います。
忘れてはいけないこともたくさんあります。
暑い季節が続きます。図書館にも若い世代がたくさんきていますが、
海や山で汗をかきつつ、心に残る本とめぐり合う夏にもなるといいなと思います。
(S.Y)