| 2013/07/05 | スタッフのおすすめAV!(7月) | | by 図書館スタッフ |
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タイトル:ライト・ザ・ライト
アーティスト:シーウィンド
請求記号:C7CL/シ
70年代後半からロックでもジャズでもない、いわゆるフュージョンというジャンルが勃興しましたが、
その中でハワイ出身のボーカルとブラスセクションを特徴とした、ユニークなバンドがありました。
それがシーウィンドです。
1970年代初めよりOXの名で活動し、1976年にシーウィンドと名前を変え、
本格的に活動を始めました。
メンバーはボブとポーリンのウィルソン夫妻(この2人がハワイ出身)を中心とした、
7人組のグループです。
『ライト・ザ・ライト』は1979年発表のサード・アルバムで、曲ももちろん魅力的ですが、
それに加えて印象的なのは、ジャケットにとても素敵なイラストが描かれていることです。
いかにも海風や潮の香り、ハワイの風光を感じさせる素敵なイラストで、
シーウィンドのサウンドへの期待感がいやがうえにも盛り上がります。
お勧めの曲は、「ホールド・オン・トゥ・ラヴ」、「ライト・ザ・ライト」ですが、
ポーリン・ウィルソンの澄んだ高音のボーカルと、
パワフルなホーンサウンドが独特の雰囲気を醸し出しています。
残念ながらシーウィンドの活動期間は短く、
1980年に『Sea wind』(邦題『海鳥』)を発表後、グループとしての活動を停止してしまいました。
このアルバム『海鳥』も魅力的な曲が多く、
ハワイアンAORにも通じる洗練されたサウンドが楽しめます。
タイトル:226
監 督 :五社英雄
請求記号:D7AF/ニ
自分のことながら、「ちょっとそれってどうよ?」な気もするので、あまり公表しておりませんが、
今まで生きてきた中で、一番観た回数の多い映画は恐らくこの『226』。
初めて観たのは、中学3年生の時。
近くのレンタルショップで借りたのですが、中学生の私にとって衝撃的な作品でした。
その後まもなくテレビで放送されたものを録画し、何度も何度も繰り返し観ました。
これまた自分のことながら気持ち悪いので非公開情報ですが、
その時期はセリフが全てソラで言えるくらい、
「昭和維新の歌」も歌えるくらいの回数は観たと思います。
その頃の私に、近現代史に対しての特別な興味があったわけではありません。
むしろ「二・二六事件」に関してはほとんど知らず、「五・一五事件」などと相次いで起こり、
日本の軍国化の一端となった、というような教科書的な知識しかありませんでした。
ですから、首謀者の青年将校に対しても、
「理想の実現のためには手段を厭わない狂信的な集団」だと勝手に思い込んでいたのでしょう。
しかし、画面の向こうにいたのは、国を憂い、家族を思い葛藤する、純粋な若者たちでした。
それが、私に衝撃を与えた大きな要因だったのだと思います。
本作品の監督は、『鬼龍院花子の生涯』『吉原炎上』などで知られる五社英雄。
キャストも豪華で、青年将校には萩原健一・三浦友和をはじめ、加藤雅也、佐野史郎、
宅麻伸、竹中直人、本木雅弘などが出演しています。
演じている俳優さんの顔がわかると、一人ひとりの役柄の区別がつきますので、
この点も知識がなくとも内容に入り込みやすい一因でもあったかもしれません。
彼らが、いかにして決起し、どう行動し、翻弄され鎮圧されたのかということが、
時系列を追って、ある意味淡々と描かれています。
後半部には、彼らと妻たちの物語が差し込まれており、
それゆえに作品が叙情的になっているとの評もあるようですが、
その部分があるからこそ、ラストが胸にせまってくるのではないでしょうか。
DVD化されたのは2009年。公開から20年もの月日が流れてからのことでした。
私もビデオを失ってからは機会がなく、この図書館で十数年ぶりに再会しました。
この十数年の間に、彼らの多くは私より年少となっていて、
改めてその若さとまっすぐさと現実認識の甘さとが切なく感じられました。
映画のラストで、三浦友和演じる安藤大尉は、最期に次のように詠みました。
三十一歳でした。
国体を護らんとして 逆徒の名
万斛の恨 涙も涸れぬ
ああ天は 鬼神 輝三