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2025/01/20

あきらめなかった男

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

「あきらめるな」「がんばれ」という言葉は使い方の難しい言葉です。
その言葉で奮い立つ人もいれば、プレッシャーに負けてしまう人もいます。

”あきらめない”ということは自分自身の意思を強く持つことが大事です。

将来の夢や目標をあきらめないためには、それを達成するために必要なことは何かを考え、努力し続ける膨大な時間と努力が必要です。その蓄積が困難を乗り越えていく力になります。


私はそのことを『あきらめなかった男』で学びました。この本は鎖国の時代に、漂流した大黒屋光太夫(だいこくやこうだゆう)が日本に帰るための10年にわたる実際の冒険譚です。

今よりも航海に危険が付き物だった江戸時代、「神昌丸(しんしょうまる)」という船が伊勢から江戸に帰ろうとする中、嵐に巻き込まれてしまいます。
ここから船頭である大黒屋光太夫と船員たちの漂流記が始まりました。


大黒屋光太夫たちが流れ着いたのは言葉も通じない北の孤島でした。
異国の暮らしや文化に戸惑いながらも彼らは生きることをあきらめず、日本へ帰るための道を探し続けます。

出会った異国の人たちとお互いの言葉を教え合ったり、船の修理を手伝うなど、異国の人たちとのコミュニケーションをあきらめずに取り続けました。

病に倒れる仲間や、年月が経つにつれ帰国をあきらめる仲間もいました。(考えが変わることは決して悪いことではありません。誰にでもあることです。)

それでも、日本に帰国するという希望を捨てなかった大黒屋光太夫と一部の船員たちは何年も何年もかけて少しずつ日本へ帰る道筋を立て実現していきます。



鎖国を行なっていた当時とは逆に、今はインバウンド需要が高まり、日本にいながら多くの外国人と接する機会が増えてきました。
通信や移動技術が今後も目まぐるしく発展していき、外国は遠い異国の地ではなく、もっと身近な場所になっていくのでしょう。

 自分のアイデンティティーを保つためにも、私たちは今以上に「日本人」であることや、「日本」という国について意識していかなければならないと感じました。



皆さんは『あきらめなかった男』を読んでどんなことを感じるでしょうか。


タイトル:あきらめなかった男
責任表示:小前 亮/作,おとない ちあき/絵 

請求記号:Y913.6/

資料番号:612339163


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