| 2016/01/07 | スタッフのおすすめAV!(2016年1月) | | by 図書館スタッフ |
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題名:サラの鍵
監督:ジル・パケ・ブレネール
出演:クリスチャン・スコット・トーマス メリュジーヌ・マヤンス ほか
請求記号:D7BF/サ
2010年に公開されたフランスの映画です。
ナチス占領下のパリに住んでいたユダヤ人の女の子サラ、
現代のパリに暮らすアメリカ人女性ジャーナリストのジュリア。
時を隔てた二人の視点で過去と現代を交錯させながら、
ある悲劇を描いたドラマです。
1942年、パリで行われたユダヤ人一斉検挙の朝、
すぐに戻れると思っていたサラは弟ミシェルを納戸に隠して鍵をかけます。
しかし、それは彼らを収容所へ送るための検挙でした。
弟を残し、行く先も帰るあてもわからず連行されてしまう一家。
「なんとしても弟を納戸から出さなければ・・・」
収容所へいれられたサラは
その一心で脱出の方法を考えます。
現代のパリ、夫の両親から古いアパートを譲り受けることになったジュリア。
そのアパートにはかつてユダヤ人一家が住んでおり、
一斉検挙によって連れ去られたことを知ります。
時を同じくして、自身の妊娠が発覚、
夫が心から喜んでくれなかったことで、
ジュリアの心は大きく揺れ始めます。
人生の岐路に立たされたジュリア。
葛藤しながらも、収容所へ送られた家族の中に
サラという女の子がいたことを突き止め、
彼女が今も生きていることを信じて、その足跡をたどろうと決意します。
はたしてサラと弟はどのような運命をたどったのか・・・
あの時代、パリでもこのような一斉検挙があったということを
私はよく知りませんでした。
ナチスドイツによる大量虐殺は
教科書に載っている遠い悲劇のひとつと捉えていることを否めません。
しかしヨーロッパ各国では今でもこの恐ろしい史実が
人々の心に濃く暗い影を落としており、
同じ闇がすぐ傍で大きく口を開けているのではないか、
この映画を観るとそう思えてきます。
ジュリアがサラの消息をたどる過程で出会う人々の表情が
苦悩にみちているように見えるからです。
少女サラの過酷な運命を追体験することで
自身の人生とも向き合おうとするジュリア。
悲劇ばかりのストーリーに思えた中、
ラストは未来を感じさせるものとなっていてほっとさせられます。
題名:SWINGING 60‘S The Rolling Stones
アーティスト:The Rolling Stones
請求記号:D760/ス
1960年代前半から半世紀以上、一度も解散することなく
第一線で活躍を続けるロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。
オリジナルメンバーのミック・ジャガーもキース・リチャーズも
チャーリー・ワッツも70歳すぎのシワシワのおじいちゃんですが、
2014年には日本公演も行い、
年齢を感じさせないパワフルなステージを見せてくれました。
まさに長寿社会の中の長寿バンドですが、1つのグループが
こんなにも長く存続するのは本当にすごいことで、
ファンにとってはうれしい限りですね。
長い間には解散の危機もあったと思いますが、
それを乗り越えまとめてきたのは、やはりミック・ジャガーのカリスマ性と
抜群の経営感覚?であることはもはや明白な事実でしょう。
ところで、若い方は初期メンバーだった
ブライアン・ジョーンズをご存知でしょうか?
彼は“ザ・ローリング・ストーンズ”という
グループ名の命名者であり、リーダーでした。
金髪のマッシュルームカット、ちょっと神経質そうな風貌でしたが、
様々な楽器を弾きこなすミュージシャンとして、
初期のストーンズには欠かせない存在でした。
メンバーとの確執やドラッグ中毒などで1969年に脱退し、
その一か月後に自宅のプールで溺死。わずか27歳の短い生涯を終えました。
当時は飲酒とドラッグによる事故死とされましたが、
彼が置かれていた状況から自殺説も取沙汰されました。
それから30年以上たった2005年に
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(未所蔵)
という他殺説をとった映画が製作され驚きましたが、
彼の死については曖昧なままがいいと私は思っています。
このDVDはストーンズの草創期を作った
ブライアン・ジョーンズに焦点をあてたドキュメンタリーです。
バンドの成功と共に自分自身を見失い、自己破壊的な道を進んでいく姿が、
当時のスタッフやメンバーの証言で明らかにされていきます。
華やかなショービジネスの世界で生き抜くための戦略と葛藤。
その犠牲になり流れにのまれてしまったブライアン・ジョーンズの
不運を思わずにはいられません。