| 2013/01/04 | スタッフのおすすめAV!(1月) | | by 図書館スタッフ |
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タイトル:セラフィーヌの庭
監督:マルタン・プロヴォスト
請求記号:D7BF /セ
フランス、パリ郊外の自然の美しい田舎町で、お手伝いのようなことをしながら貧しい生活を送る
女性セラフィーヌ。無口で、周囲の人々からはばかにされ、孤独な生活をしているが、彼女は40
を過ぎてからお告げがあったという絵を描くことを寄りどころとして生きている。貧しいこともあり、
絵の具は自然の植物などから作り、自分で作れない白だけを買い求めて、自然を題材にして絵
を描いて暮らしている。この不思議な主人公についての話です。
あるとき、彼女が家政婦をつとめる家にドイツ人の有名な画商が都会の生活を逃れるために
間借りを始めます。あるきっかけで彼女の絵を見た画商が、そこに描かれた草花の色彩の
素晴らしさを発見してしまう… ここから彼女の人生が動き始めます。
『セラフィーヌの庭』(原題:Séraphine)は、第34回セザール賞では作品、脚本、主演女優、撮影、
音楽、美術、衣装デザイン7部門、第44回全米映画批評家協会賞、第35回ロサンゼルス映画批評
家協会賞、第22回ヨーロッパ映画賞でも主演女優賞受賞と高い評価を得ているフランス・ベルギー
映画で、実在の女性画家、セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた人間ドラマです。
自然の描写、主人公をはじめとした人物の描写が丁寧で美しく、自然の一部のように生きている
純真な女性とその絵画、そこに画商と共に彼女にもたらされる外の世界との関わりが冷静に描か
れています。
映画を見終わって、果たしてその出会いは、彼女にとっては良かったのか? しかし、その出会い
がなければ、世界は彼女を発見することはなく、この美しい映画が作られることもなかったのだ、
という思いを残します。
タイトル:AGATSUMA
アーティスト:上妻宏光
請求記号:C7CC/ア
津軽三味線奏者の上妻(あがつま)宏光さんのファーストアルバムです。
彼は幼少の頃から津軽三味線を弾き始め、数々の大会で優勝を経験し、
高い評価を受けました。
今は邦楽界のみならず、ほかのジャンルの音楽奏者ともセッションをして、
津軽三味線の良さを生かしつつ、ロックやジャズなど幅広い曲を奏でています。
津軽三味線というと、初代名人高橋竹山(ちくざん,1910~1998)の姿を思い出します。
ずいぶん昔のことですが、渋谷ジァン・ジァン(1969~2000まで渋谷公園通りにあった小劇場)での
演奏を聞きに行ったことがあります。
竹山の三味線は柔らかな物腰から想像もできないような迫力があり、
魂から訴えかけてくる演奏でした。
ガツンと殴られたような衝撃を覚えています。
またおしゃべりも面白く、津軽三味線って難しいんじゃないかという気後れを
吹っ飛ばしてくれたライブでもありました。
上妻さんもまた、竹山のような魂の叫びが聞こえてくる演奏者ではないかと思います。
迫力があるだけではなく、たくさんの方との共演でセッションの面白さも教えてくれます。
津軽三味線にあまり馴染みがないという方も、聞きやすいアルバムだと思います。
寒さで小さくなった心を動かしてくれることでしょう。
第16回日本ゴールドディスク大賞、純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞作品です。
参考までに、高橋竹山演奏のCDは…
『津軽三味線』 (C7CC/タ)
『津軽三味線・高橋竹山 決定盤』 (C7CC/タ)
『源流・高橋竹山の世界』 (C7CC/タ)
『成田雲竹・高橋竹山による民謡うたがたり』1~3(C7CC/ナ)
ほか多数所蔵しています。