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2026/04/12new

のらぼう菜

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

 早春の我が家の食卓の定番は「のらぼう菜」だ。のらぼう菜、何と素朴な響きの野菜だろう。地元民は親しみを込めて「のらぼう」と呼ぶ、おなじみの地場野菜だ。


 稲城に越してからしばらくはその存在を知らないままだった。スーパーマーケットでも生協でも取り扱いがなかったからだ。あるいは、見てもよくわからないで見過ごしていたのかもしれない。


 初めていただいたときの感動は今も忘れない。

 あれはもう30年ほど前、娘たちがお世話になったコマクサ幼稚園でのこと。コマクサ幼稚園は園専用の農園を持ち、そこで収穫された野菜を子どもたちに食べさせてくれただけでなく、行事や親同士の会食でも農園のとれたて野菜を味わう機会がたくさんあった。


 3月、卒園の時期が近づくと、お母さんたちが劇をして子どもたちに楽しんでもらう会がクラスごとに行われたのだが、その後の食事会で大きな皿に盛られた葉物野菜が回ってきた。なばなに似ているが、それよりもずっと深みのある緑色の野菜。口にするとシャキシャキした歯ごたえあるものの程よく柔らかく、エグ味もなくすっきりとした甘さ。なんだろう、このおいしさは!箸が止まらない。


 確かに「農園でとれたのら・・です、どうぞお召し上がりください」とアナウンスがあったが、「のら・・」って???近くのお母さんに野菜の名前を尋ねると、「ああ、のらぼうね。おいしいよね。農協で売ってるよ」と教えてもらった。


 以来、早春になると足しげく農協に通う。旬は長くはなく、2月の終わりごろから一か月か一か月半くらいが販売期間のようだ。まさに野菜版「スプリングエフェメラル」(*春の儚き者たちの意味で、主に春の短い期間にだけ花を咲かせる植物のことをいう)といったところだ。


軽くゆで、ゴマと鰹節をふんだんにかけ、少し醤油を添えるのが私の好み。子どもたちはマヨネーズ醤油が定番だ。


矢野口のすぐお隣の川崎市菅地区で長年のらぼう菜を栽培されてきた髙橋孝次氏の著書『のらぼう菜 太茎多収のコツ』によると、のらぼう菜はアブラナ科アブラナ属の野菜だが、「なばな」が和種なのに対し、のらぼう菜は洋種なばなのセイヨウアブラナの系統。栽培のコツは2月下旬に草丈40㎝くらいになったところで、いちばん下の葉から5~10㎝上で収穫を兼ねた摘芯をし、生長点を下げることで太い脇芽を育て、さらにそれを繰り返すこと。この技が長期間のおいしいのらぼう菜の収穫につながるということだ。

 

9月に種まきした苗を定植するのは11月。11月といえば、ちょうど草花が花の盛りを終えプランターが空く頃。次の秋から早春にかけてはパンジー・ビオラに代わって、花より団子、「のらぼう菜」を育ててみるのが楽しそうだ。



【資料紹介】

『のらぼう菜 太茎多収のコツ』

著者:髙橋 孝次

出版社:農山漁村文化協会

請求記号:617.9/タ

資料コード:612176783 

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