| 2011/07/02 | スタッフのおすすめ本!(7月) | | by 図書館スタッフ |
|---|
書名:セブンスタワー
著者:ガース・ニクス 西本 かおる/訳
請求記号:933/ニ(児童)
『ナルニア国物語』『ハリーポッター』など、児童書でも楽しい作品が多くあります。
児童コーナーの壁に「ぼくのわたしのおすすめ本」が貼ってあり、
その中にこの本が紹介されていました。
どんな本か楽しみにして読んでみると、どんどん読めてしまって次が待ち遠しくなりました。
主人公の選民のタルは、黒いまくにおおわれた闇の国の城に住み、
選民たちは、城の外に出ることはない生活を送っている。
城には7つの階級があり、紫・藍・青・緑・黄・オレンジ・赤の七つの色の城があり、
階級ごとにそこの城に住み分けられていた。
オレンジ階級のタルは、学校では光魔術を習いながら暮らしていた。
ある日突然、父親が行方不明になり、また母親は謎の病気にかかってしまう。
大人が持っているサンストーン(選民が持つ宝石)を手に入れれば
お母さんの病気を治すことができるかもしれない、とタルは考え、
そして第一の方法に行ってみると…。
最初にこの世界を知るのが大変かもしれませんが、
短い章に分かれているのでとても読みやすく、
また冒険がいろいろあるので、ついつい引き込まれてしまいます。
さすが、おすすめに入っているだけの事はありました。
6巻まで出ているので、是非最後までタルの成長を見守って下さい。
書名:之を楽しむ者に如かず
著者:吉田秀和
請求記号:760.4/ヨ
中学生のとき、友人の「趣味はクラシックを聴くこと!」、
そして「リヒテル様、大好き(ハート)!」という言葉がきっかけで
クラシック音楽を聴くようになりました。
中学生のお小遣いでは、LPレコードを買うなんてとんでもない、
NHK FMをラジカセでエアチェックしてせっせと聴いていました。
そんな中、虎の子で買った多分ポリーニ(ピアニスト)のLPの解説が吉田秀和氏との出会いです。
あとから思い起こせば、この解説でポリーニを集中して聴くようになり、以来大好きな
演奏家になったのですから、当時の私に大きな影響を与えたのですね。
その後、高校生の時に読んだ『主題と変奏』は、当時好き嫌いで判断するという
大変感覚的な音楽の聴き方をしていた私には、目からウロコな内容でした。
うろ覚えですが、ここで氏は音楽を聴くときに楽譜からアプローチする方法を示し、
透徹した論理的な思考で、音楽のもたらす喜びを追求しているのだと感じました。
でも全然堅苦しくなくって、爽やかな読後感なのです。
一昨年出版された『之を楽しむ者に如かず』では、吉田氏は孔子の
「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」という言葉を引いて、
音楽をきく時知識を振り回すのではなく、好きになることの方が大切だ、
自分の好き嫌いをふりまわすより楽しむことが大事であると解釈しています。
また決めてかからずに、演奏家は理由があってこうひいているのだと思ってきく、
何か今まで知らなかったものがあると思ってきくとも言っています。
わからないと言うことを恐れていません。
いつも吉田氏の文章には発見があります。
そして文中で紹介されている音楽作品をきいてみたくなります。
いつまでもお元気で活動していてほしいと願っています。