タイトル:『ラーゲリより愛を込めて』
監督:瀬々敬久
請求記号:D7AF
資料コード:630338861
世界史好きな息子から薦められた映画を見てみることにしました。私は、戦争を題材にした映画は、観たあとに辛くなるので苦手なのですが…。
この映画は、第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男さんとその家族の物語。辺見じゅんさんのノンフィクション『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』を原作とした実話に基づく作品です。
残虐な場面も多々登場するのですが、観終わった後、私はなぜかとても優しい気持ちになりました。この作品は、とにかく、たくさんの愛であふれています。
親への愛、子どもへの愛、仲間への愛、裏切り者への愛…。
私が最も印象に残っているのは、妻子を失い絶望の淵にいる仲間に、山本さんが心の底から叫ぶシーンです。
「それでも生きろ!」
「何もなくても、それでもそこには絶対希望があるんです!!」と…。
どんなに苦しくても決して希望を失わず、笑うことも諦めなかった山本さん。その姿は、やがて周りの兵士たちの心に伝わって、彼らの行動を変えていきます。
タイトルの『ラーゲリより愛を込めて』という意味…。観る前は、山本さんが奥さんや子どもたちに向けた言葉だと思っていたのですが、観終わってみると、もちろんそれもあるのですが、ラーゲリを生き抜いた兵士たちから、現代に生きる私たちへ向けられた愛も含まれているような気がしました。
戦争とは規模が違いますが、日々の生活の中で、争い続ける私たち…。
目の前の人へ、ほんの少しでも愛を注ぐことができれば、いがみ合ったり疑ったり、攻撃したりすることもなくなるのではないでしょうか。
ラーゲリより、私はたしかに愛を受け取りました。
そして、山本幡男という人物を心から尊敬します。
この作品は、2月7日に中央図書館で開催される一般映画会で上映されます。
ぜひ、大画面でご覧ください。大きめのタオルも忘れずに…。
【資料紹介】
・『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』
著者:辺見じゅん
出版社:文藝春秋
請求記号:V916/ヘ
資料コード:650101222
・『寒い国のラーゲリで父は死んだ』
著者:山本 顕一
出版社:バジリコ
請求記号:289.1/ヤ
資料コード:311395277
・『ANTENNA』
著者:Mrs. GREEN APPLE
請求記号:C7CA/ミ
資料コード:630338208