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2016/05/01

スタッフのおすすめ本!(2016年5月)

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ

書名:火星の人
著者:アンディ・ウィアー
出版社:早川書房
請求記号:933.7/ウ

 
かなり前だが家人に「この頃なにか面白い本読んだ?」ときいて、
返ってきた答えがこの本「火星の人」です。
 
何故そんなことを聞いたかって、勿論次のおすすめ本のネタ探しのためです。
このネタ探しなかなか大変なのです。個人の興味が向く本は限られ(特に私)、
読んで駄文を書いて推敲するのに、文才のなさが災いして
限りなく時間がかかるのです。

 
「ハヤカワ文庫といえば、海外のSF小説かな」くらいの認識しかなく、
SFに全然興味がない人間が読んで面白かったか、答えは「Yes!」です。
人類月に行ったんなら、火星にもそのうち行けるだろうという程度の
科学的知識(?)しか持ち合わせていない人間が、本書のサバイブに
必要な化学的部分を、SFマニアにとっては重要なポイントですが、
そんな肝心な部分をすっとばして読んでもワクワクするお話なのです。
 
ざっとお話を紹介すると、火星着陸後に不慮の事故で、宇宙飛行士が
一人火星に取り残されてしまいました。ちなみにこの不運の宇宙飛行士は男性。
彼以外のクルーは、彼が死亡したものと認識し火星を出発、地球に向けて帰還中。
次の宇宙船が救助のため到着するのを待つことにしても、そこは遠い遠い火星のこと、
援助物資が届くまでに、生命を維持できません。
今は生きているけど、そんな絶体絶命の状況のなか、宇宙飛行士としての
能力・体力・気力をフル活用してサバイバルするのです。
 
SF小説というとよくある、火星人の攻撃や巨大な隕石の接近は本書では出てきません。
宇宙飛行士になるくらいの人であるから、能力・体力は人並み以上の設定でしょうが、
それに加え彼は西部開拓時代の人たちのDNAを受け継ぎ、絶体絶命の困難に
ポジティブシンキングで立ち向かい、解決の手法を考え、活路を見出していくのです。
時たまハメを外して地球の管制塔からお叱りを受けるのはご愛敬か、
彼を身近な人間に感じさせます。作者の暇つぶしが「知識を総動員して、
ひとつの宇宙飛行計画をはじめから終わりまで想像すること。
できるだけ多くの細部を正しいものとして」というのです。
 
世の中スゴイ人がいるものです。
 
 



書名:『南部芸能事務所』『メリーランド』『春の嵐』
著者:畑野智美
出版社:文藝春秋
請求記号:913.6/ハ

 
誘われて観に行ったお笑いライブに魅せられ、
芸人になろうと決める大学生・新城。
同じ大学に通う、芸能事務所スタッフの溝口とコンビを組み、
「売れている芸人」になるための一年がはじまります。
 
物語の軸にいるのは、新人コンビの新城と溝口。
事務所社長の南部に、売れっ子ものまね芸人の津田ちゃん。
売れないトリオ「ナカノシマ」にかつての人気コンビ「スパイラル」。
大正生まれの保子師匠。そして手品師のテネシー師匠。
他にも大学の同級生橋本や、溝口に好意を抱く鹿島ちゃん、
大手芸能事務所の「インターバル」などが登場し、
それぞれの視点から物語が進む、連作短編集です。
 
章ごとに語り手が変わるのですが、誰もがあまねく迷い悩んでいます。
夢は必ず叶うわけではないし、人の気持ちは思い通りにはならない。
けれど、より光射す明日に向かって進もうとする登場人物たち。
彼らの物語を読むことで、月並みですが、
前向きさをもらうような気持ちになります。
 
昨年の6月に3作目の『春の嵐』が刊行され、今なら一気読みも可能。
なお、南部芸能事務所に関係している人物の名前は、
南武線の駅からとっているとか。そのあたりも楽しみながら、
ぜひ手にとっていただきたい作品です。
 


17:58