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 日曜日:9:00-17:00
 

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2010/07/26

道案内

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
歩いているとよく道を尋ねられる。
知っている場所だと首尾よく案内できて気分が良い。
聞いたことが無い場所だと申し訳なく思いつつお断りするしかない。
「駅への道は?」「スーパー○×はどこですか?」「温存治療をしてくれる歯医者さんは?」「?」
時には道順だけでなく、街路樹の名前を尋ねられたこともある。
できるだけ応えたいと司書魂があたまをもたげる。
自転車の人が湘南海岸まで行くという。道順を聞くというよりただ話がしたかった様子だった。
現在地を地図で確認して出発された。

先日は散歩をしていたら、大きなトレーラートラックから男性が下りてきて道を尋ねられた。
良く知っている場所だったので、ちょっと遠いところだったけれど丁寧に教えることができた。
但し、そのためにはこの道をもどらなければならない、と。
男性にお礼を言われ、大きなトレーラートラックが苦労しながら回旋するのを横目で見つつ、
役に立てた事に満足を覚え散歩を続けた。
ところがその日の夕飯時・・・頼りにされた喜びを交えながら道案内をした話をしたところ、
家族から厳しい指摘があった。確かにその道は分岐点のT字路であって、
間違ったら大変だっただろうけれど、わざわざUターンしなくても良い方法があるではないか、
とのことだった。
一見怖そうな印象すら醸すドライバーさんが私の言葉に素直に従って
何回も切り返してトラックをUターンさせていた事を思い出し・・・かなり胸が痛んだ。
車には車ならではの諸事情があるのだった!

自分も不案内な場所を訪れた時、道を尋ねることがある。
声をかけた人に教えてもらえるとほっと安心するとともに、
人情の暖かみに触れたように嬉しくなる。「世の中捨てたもんじゃない!」くらいの気持ちになる。
反対に、迷惑そうにことわられるとかなりがっかりする。

むやみに声をかけてあっさり断られるのは悲しいのでいろいろ考え、
その場所が生活圏であるような人を探す。
'近所への買い物'という風情の人。
あるいは、'近くのオフィスで働いていて今お昼休みです'のような雰囲気の人。
宅配便の集配中の人ならこの地域に明るいだろう、等々。
想像をめぐらせ、その中から、立ち止まってくれそうな人に「すみませんが・・・」と声をかける。
正式に交番なりに行って聞けばいいのかもしれない。でもその交番の場所が分からない。
もっと事前に調べておいて自力でたどり着けるようにしなくてはいけないのかな。
調べておいても実際に行ってみるとわからないこともある。
便利な案内機能の付いた携帯などを用意すれば道行く人の手を煩わせることもないかもしれない。
でも・・・
人の役に立てるのは嬉しいもの。きっと誰でもそう思うに違いない。
親切に付け込んだ物騒な事件があることも事実だが、人間を信じたい気持ちを肯定する。

今後も他人に頼られることがあったら・・・
"正解"を示してあげられなかった苦い経験を振り返り、
間違いを繰り返すことの無いよう、正しい道順を他人に教えてあげたい。
そんな思いを胸に日々頑張るぞ!と思って歩いている。
 
17:37