著者:Geoff Edgers
出版社:Penguin workshop
請求記号:F933.7/O
所蔵コード:612194905
中央図書館には数多くの英語多読資料があります。
英語多読資料というのは英語学習者向けに書かれた英語の読み物をいいます。今回はそんな英語多読資料の中から、歴史上の登場人物をとりあげたWho was〜?シリーズの『Who were Beatles?』をご紹介します。
多読資料を読むにあたって、英語多読の3つの原則、「1.辞書は引かない 」 「 2.分からないところは飛ばす」 「3.合わないと思ったら投げる」 を忠実に守って読み進めていくことにします。
辞書を引かない代わりに、わからないと思ったらイラストを見て場面を想像することにします。わからなければ飛ばせばよいし、いざとなったら「投げる=読むのをやめる」ことでクリアです。しかも、ビートルズのことはある程度なじみがあるのでなんとか読めるのでは?
この本は11の章で構成され、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターそれぞれの育ってきた環境とその後音楽へと傾倒していく過程のこと、バンドを組むまでの4人の出会い、ビートルズという名前の由来、ドイツのハンブルグで活動していたこと、イギリスに戻り曲がヒットし始め、アメリカでも熱狂的に迎えられるようになったこと。
超売れっ子になってしまった彼らに起こり始めた葛藤と活動中止。個人に分かれての活動、そして衝撃的なジョンの死。ジョージの病死、などが書かれています。
すべての文章が理解できなくても、大体どんなことが書いてあるかぼんやりわかればよしとしながら、何とか最後まで行きつきました。
とはいえ、日本語で読む文と違ってアルファベット。少しずつ情報をつかみながら読み進めることが求められる気がします。逆に、複雑な内容ではないのに、読んだ後に印象に残るものが多いのは頑張って英語で読んだぞという満足感がなせることでしょうか。
実は、お小遣いをもらって初めて買ったレコードはビートルズのレット・イット・ビーでした。1966年、彼らが来日して号外が出たというニュースを地方都市からぼんやりテレビで見ていた記憶があります。1980年12月8日、ジョンが撃たれたというニュースが駆け巡った日、ずっとラジオにくぎ付けでジョンの曲を聞いていました。
『Who were Beatles?』を読みながら、音楽の変遷や彼らから始まったファッションなど、思い出深いものがあったのと同時に、彼らの幼少期の家庭環境やメジャーになる前の活動など知らなかったことも書かれていて興味深かったです。
ビートルズファンの方も彼らと同世代の方も、ぜひ次はあなたが英語で読んでみませんか。
Who was(is)〜?シリーズにはこのほか、ビル・ゲイツ、ジョン・F・ケネディ、スティーブ・ジョブズ。エルヴィス・プレスリー、マザーテレサなどもあります。ぜひ英語多読に挑戦してみてください。
最後にご案内。
中央図書館では毎月第2土曜日に『いなぎ多読らぶ』を開催しています。
ご参加をお待ちしています。
英語多読とは…
単語や文法を暗記したり、問題集を解いたりはしません。
イラストのみの絵本からスタートして、やさしい絵本をたくさん読むという学習方法です。
「いなぎ多読らぶ」では英語絵本の感想会やブックトーク、英語多読に関する相談会などを行っています。
みなさんそれぞれのペースで英語多読を楽しんでいます。
初めての方にも詳しくご説明いたしますので、安心してご参加ください。
【令和7年6月の「いなぎ多読らぶ」について】
日時:令和7年6月14日(土) 午後2時~4時
場所:中央図書館 レファレンスコーナー
申込:事前の申し込みは不要です。当日会場にてお待ちしています。
途中入室、途中退室OKです。