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2014/05/02

スタッフのおすすめ本!(2014年5月)

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
『銃』   中村 文則/著
913.6/ナ
 
『銃』は『土の中の子供』で芥川賞を受賞した中村文則さんの2002年に発表されたデビュー作品です。
 
ある雨の日の夜、散歩の途中で「銃」を見つけてしまった主人公の大学生。
人間を殺すために作られた「銃」ですが、それは一目で恋に落ちた青年のように彼に抑揚感をもたらします。
「銃」に魅了され、家に置いておくだけでは物足らなくなった彼はそれを持ち歩くようになり、やがてすっかり「銃」に支配されたように、今度はそれを使ってみたい気持ちがおさえられなくなります。
そんな彼もついに「銃」と離れる決心をした、と安心したのもつかの間...。
 
どこにでもいそうな何の落ち度もない、ごくふつうの若者が偶然とも必然ともいえない状況に陥り、やがて恐ろしい結末に突き進む状況が淡々とした文章でつづられていきます。
 
日常生活で「銃」は身近な存在ではありませんし、もちろん「銃」に憧れも感じないので主人公に共感し、感動したというのとは少し違います。
しかし、「銃」を手に入れたことで少しずつさざ波が立つように日常が変化していくさまは得体のしれない魔物が潜んでいるような感じすらあり、途中で本を閉じることができません。
 
最後に「銃」を見つけた以上の偶然が待ち受けています。
読み終えて、フィクションであったことを確認してほっと胸をなでおろしました。 
 
 


「試験に出るパズル/千葉千波の事件日記四月~八月」高田崇史/著 講談社文庫
V914.6/タ
 
私がこの本を手に取ったキッカケは作者の高田崇史さんの別の作品「QED」シリーズを読んだことです。「QED」シリーズは事件の謎と日本の歴史や偉人たちの謎とがリンクする歴史ミステリーになっています。
このシリーズも図書館にあり、オススメです。
 
物語の主人公はタイトルにもある千葉千波(「ちばちなみ」と読みます)という眉目秀麗、頭脳明晰の男子高校生です。
この主人公が仲間と難問、怪事件を解き明かすという物語です。今回ご紹介した本には5本の短編が収録されており、上質な論理パズルを楽しむことができます。
 
巻末にはパズルの解答集がついており、図などを使った解説がついています。
物語ともに是非パズルも楽しんでみて下さい。
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