宮尾登美子さんが昨年12月30日に亡くなりました。
緻密な取材を重ねて書かれる作品は、映像化や舞台化されることも多かったと思います。
宮尾登美子さんを初めて読んだのは、高校時代に朝日新聞夕刊で連載された『序の舞』でした。
マンガ雑誌以外で、最初から最後まで読んだ思い出深い連載小説です。
先がとても気になり下校して真っ先に新聞を読んでいました。
人気作家は本になってからでは、予約が多く入ってなかなか読めませんし、
エッセイなどは本になってからだと、話題がタイムリーではなくなることもあるので、
連載中に読むのもひとつの手段です。
文芸春秋3月号には芥川賞を取った小野正嗣『九年前の祈り』が掲載されています。
本は予約が50件以上入っていますが、雑誌は図書館に来ればすぐに読めます。
短編なのでお勧めです。
選考委員の選評や、受賞者のインタビューも載っており面白いです。
オール読物は2月号から平岩弓枝『新・御宿かわせみ お伊勢まいり』、
婦人公論は2月24日号から桐野夏生『デンジャラス』の連載が始まりました。
週刊誌では週刊朝日が伊東潤『江戸を造った男』、
週刊文春では百田尚樹『幻庵』が1月から始まったばかりです。
小説ばかりではなく、日経新聞では『私の履歴書』がよく知られています。
また、今年は戦後70年ということで、毎日新聞の藤原章生『原子の森、深く』も
興味深い連載です。
図書館では、新聞は3ヶ月、週刊誌は6ヶ月、月刊誌は1年保存しています。
新聞、雑誌をめくっていると、思わぬ発見があります。
今からお気に入りの連載を見つけてはいかがですか。