| 2015/04/03 | スタッフのおすすめ本!(2015年4月) | | by 図書館スタッフ |
|---|
書名:百年の孤独
著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス
翻訳:鼓直
出版社:新潮社
請求記号:963 /ガ
ブエンディア一族の百年をかけた消滅を通して、
「この世の初めから未来永劫にわたる孤独」
を描いた長編小説。
農村を包む神秘性という共通点から、
中国文学にも大きな変化をもたらしたといわれています。
生と死、希望と絶望を織り交ぜながら読者を引き込んでゆく
コロンビアの作家が紡ぐ巧みな筆致は圧巻です。
各国で世代を超えて読み継がれ、時間に風化されることのない、
文学の放つしなやかさにひと時包まれてみるのはいかがでしょう。
知らぬ間に熱帯の楽園に迷い込んでしまったそんな既視感を、
この一冊の書物から味わえるかもしれません。
書名:ダイオウイカは知らないでしょう
著者:西加奈子/せきしろ
出版社:マガジンハウス
請求記号:911.1/ニ
このタイトルから、どのような本を想像されますか?
実はこれ、短歌の本なのです。
昨年直木賞を受賞した小説家:西加奈子さんと、文筆家のせきしろさんが、
毎回ゲストを招いてお題を出してもらい、そのお題にちなんだ歌を詠む
題詠」スタイルの雑誌連載をまとめたものなのですが、そのユニークなこと!
例えば、題が「アイドル」の時の西さんの短歌
(ちなみにゲストは南海キャンディーズの山里亮太さん)
《あの娘らは 小人妖精その類 よく見ることがあるんですって》
せきしろさんにいたっては、リズムを無視した短歌もたくさん。
題が「占い」の時の短歌(ゲストは作家の山崎ナオコーラさん)
《そういうわけであなたのラッキー短歌は 啄木が母ちゃん背負うやつです》
内容もリズムも自由過ぎ…。
とは言え、ふだんから言葉をお仕事にするお二人。
五七五七七の三十一字という限られた中に、
ストーリーや景色を広がらせるのはさすが。
また西さんが詠む関西弁の短歌も新鮮です。
ゲストは歌人の穂村弘さんから、女優のミムラさん、タレントの光浦靖子さんや
ミュージシャンの星野源さんなどバラエティー豊か。
それぞれが詠んだ歌について話し合うやりとりも秀逸で、まえがきにあるように、
読み終える頃には一首詠んでみたくなるのでは?
短歌って難しそうだしあまり興味ない、などと思っている方にこそ、
手にとっていただきたい一冊です。