私の自宅から、徒歩1・2分のところに一人暮らしをしている母が、
しばらく家を空けることになりました。
母は昔から植物が大好きで、私が小さい頃は気が付くと
“庭いじり” をしているような人でした。
今は高齢となったため、庭ではなく主に室内で植物を楽しんでいます。
母が留守の間、その大切な鉢植えたちのお世話を頼まれたのです。
近所なので、はじめは母の家に世話をしに行っていたのですが、
これが結構、手間で…。
考えた末、観葉植物やサボテンなど、毎日の世話がそれほど
必要ではないものたちは残して、毎日世話が必要な花の鉢植えたち
(大小合わせて9個)を自宅に運び込みました。
自宅のリビングにちょっとした ‟お花コーナー”ができました。
これで、大丈夫と思ったのですが…。
自宅にある植物は、世話のほとんどいらない観葉植物が
2個のみという生活をしていた私に、自宅とはいえ、
これまた結構、手間で…。
ある朝、いつものごとく出がけにバタバタと花たちの
世話をしていた私を見て、娘が…。
「ルーティンワークにすればいいのに。」と言いました。
辞書によると
『ルーティンワーク』…手順・手続きが決まった作業。
日課。とあります。
毎朝、私はコーヒーを飲みます。
起きてまずキッチンに行き、コーヒーメーカーのスイッチを入れて、
リビングを通って、洗面所に行きます。
そのリビングを通る時に、花たちの世話をすればいいというのです。
早速、実行してみました。
《起きる⇒コーヒーメーカーのスイッチを入れる⇒花たちの世話をする
⇒洗面所に行く》
キッチンに戻ってくると、コーヒーの香りがしている。
いい感じです。
大したことをしたわけではありませんが、ひと仕事終えた後の一杯!
という感じで何だかとても気分が良いです。
おまけに、忘れることなく、慌てずに出来るようになりました。
それからも、朝のルーティンワークは順調にすすみ、
母から預かった8個の鉢植えたちは、無事⁉ 枯れることなく
元気に自分たちの家に戻っていきました。
今私は、2個の鉢植えの世話をしています。
母の家に戻らなかった(私が気に入って譲ってもらった)1鉢と、
私が買い求めたものとの合わせて2鉢です。
それらを眺めながら、考えていることがあります。
もう一つぐらい、何かルーティンワークを増やしてみようかなと。
欲張らず、無理せずにできそうな、何か小さいこと。
コーヒーを飲みながら…暫く、ゆっくりと考えていたいと思います。