タイトル:
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ~ピアノ・ソロ作品集演奏:ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
請求記号:C7CQ/ラ/橙
資料コード:630218943
ラヴェルの音楽が好きでよく聴きます。
あれっ、私はどうしてラヴェル好きになったのかな?
気づけばいつからかラヴェルが好きになっていました。
合唱曲の『三つのシャンソン』、『ヴァイオリン・ソナタ』、
『亡き王女のためのパヴァーヌ』や『マ・メール・ロワ』、『ボレロ』、
ピアノ曲の数々。親しみやすいメロディーは口ずさみやすく、
つい鼻歌を歌っているのでした。
オーケストレーションの天才、管弦楽の魔術師と言われるラヴェル。
もちろん管弦楽曲も素晴らしいのですが、今回ご紹介したいのは
ピアノ曲の『クープランの墓』です。
管弦楽版もあるのですが、ピアノ曲も魅力的です。
ラヴェルの代表的なピアノ曲というと、
やはり『夜のガスパール』や『水の戯れ』ではないかと思いますし、
『夜のガスパール』には聴くたびに心を鷲掴みにされるのですが、
あえて『クープランの墓』です。
クープランはフランスのバロック時代の作曲家ですが、
この曲はクープランへの個人的な賛辞というよりは
クープランに代表される17世紀の音楽へのオマージュであると
ラヴェル自身が述べています。
最初の《プレリュード》では常に動き続ける音の流れに身を任せていると、
風に巻き上げられる植物の種のように空を旅しているような気持ちになります。
またノスタルジックな《メヌエット》の典雅かつ精緻な音楽、
和音の響きがなんとも言えません。
終曲の《トッカータ》は早い音の連続の中に散りばめられたメロディーが
何とも趣きがあり引き込まれます。6曲からなる『クープランの墓』は
第一次世界大戦で命を落としたラヴェルの6人の友の思い出に
捧げられたものだそうです。
耳にも心にも心地よい音楽をぜひ聴いてみてください。
参考資料
『
ラヴェル』 井上 さつき/著 音楽之友社 (資料コード:112479590)