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2024/12/30

最前列マジック

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

某日。初めて2.5次元の舞台を観に行きました。

某男子アイドル育成ゲームの推しのキャラクターの「彼」が主役の舞台で、同じ「彼」を推している友人と行きました。(いろいろ勘案して全て某です。)
1回目は自分でチケットを取った最後列端っこ。
2回目は友人が取った最前列ど真ん中。
3回目は配信。

観に行く前。私はあの麗しいキャラクターを人間が再現できると思っていませんでした。美しいイラストや、アニメ、2Dモデル、立体になっても3Dモデルでしか見た事がなく、そういう「もの」だったので、それを人間がやるってどうなのよ…と思っていました。ポスターを見てもあまりピンときませんでしたし、遠くから見ればそれらしく見えるのかなぁ…などと考えておりました。

私が浅はかでした。
最前列で観た時が一番リアルに「彼」でした。動いている姿が圧倒的に「彼」でした。というか、「彼」以上に「彼」でした。動揺するほど「彼」そのままでした。下瞼のキラキラが瞳をキラキラ輝かせ、それが「彼」全体をも輝かせ、指先からつま先の動きまで「彼」そのもの。顔のしかめ方も眉の動かし方も目線の動かし方も「彼」そのもの。とても嬉しいくせに全く嬉しくないという表情をするのも「彼」そのもの。その上「彼」はキャラクターなので声優さんがいるのですが、演じてくださった方はその声優さんではないのに、同じ声で同じ歌い方…
食べ物を食べるシーンでは本当に食べていると思い込み(配信でよく見たら食べていなかった…)、苦悩するシーンでは一緒に苦悩し、喜びあふれるシーンでは一緒に喜び…

こんなにも世界に引き込まれたのは初めてでした。
役者さんって…本当にすごいなぁ…と思いました。

極端な性格のキャラクター設定を観客以上に理解し、それを表現できるだけの技量があるという事…この役者さんはどんなに「彼」を研究してくださったのかと思うと、とても嬉しかった。私の推しの「彼」を私以上に研究してくださって、その持てる技量の全てをつぎ込んでくださった事が本当に嬉しかったのです。
という事で、すっかり最前列のマジックにかかって帰ってきました。
楽しい観劇でした。


文章を書くのに参考にした本
私(わたし)を伝える文章作法』 森下育彦/著 筑摩書房
「好き」を言語化する技術』 三宅香帆/著 ディスカヴァー・トゥエンティワン



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