| 2010/06/18 | スタッフのおすすめ本!(6月) | | by 図書館スタッフ |
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タイトル:境界 世界を変える日本の空間操作術
監修:隈研吾
写真:高井潔
請求記号:521.8/タ
人、物。或いは自然。
それらを隔てる境界線をテーマとして、
日本の建築・間仕切りの美にスポットをあてた本です。
我々が普段意識をすることなく触れている生活の一部のなんと美しいことか。
(紹介されている写真はどれも一級の文化財クラスというのもありますが)
軒先・縁側・窓・庭のどれもがほーっと感嘆させられます。
また、伊勢神宮の神域としての凛とした雰囲気は言うに及ばず。
内宮・宇治橋を渡ると別な空間へ。と言うのは、
学生時代に赴いたとき、やっぱり特別なんだなぁと感じたのを思い出しました。
ビシッと仕切られているかと言うわけではなく、曖昧なものだけれど、
明確な意思が見えてくるのは、日本特有の表現なのかもしれません。
こちらで紹介されている中で、私のお気に入りは
新潟「渡邊家住宅」・京都「吉田家住宅」・長野「林家住宅」
現在の団地住まいでは、このような住まいでの生活はまったく想像出来ませんが、
一度は見学に行ってみたいものです。
説明文には日本語だけでなく、英字も並列表記されていて、
外国の方にもおすすめです。
タイトル:不味い!
著者:小泉 武夫
請求記号:D596.2/コ
世はまさにグルメブーム。おいしいお店や食べ物を紹介した本が並ぶ中
ただ一言『不味い!』というタイトル、思わず手にとってしまいました。
目次には「まずい病院食」、「まずい観光地の食事」などと並んで
「まずい蛇」??。
ますます興味がわいてきます。
読んでみると、「うーん、あるある」と納得できる話から、
「ジュラルミンの胃袋」を持つ著者が、果敢にチャレンジする驚愕の食べ物まで、
各地を巡って出会った不味いものの話が、次から次へと登場。
そのあまりの不味さ加減に、失礼ながらお腹を抱えて笑ってしまう場面も・・・。
ただ、面白いとは言っても決して興味本位ではなく、発酵学を専門とする著者は
なぜ不味くなったのかをきちんと説明しています。
非常においしいものがある反面、このような不味いものもある
現代の食文化を考えさせてくれる一冊でもありました。