| 2015/09/15 | スタッフのおすすめ本!(2015年9月) | | by 図書館スタッフ |
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書名:すばらしいとき
著者:ロバート・マックロスキー
訳者:渡辺茂男 出版社:福音館書店
請求記号:E/マ
暑い夏が過ぎ、秋の気配を感じるようになりました。
蝉の鳴き声が、いつのまにか虫の声にかわり、
図書館も夏の終わりとともに静けさをとりもどしたようです。
私が毎年夏になると思い出す絵本、ロバート・マックロスキーの
『すばらしいとき』を紹介します。
島でのひと夏の生活を、すてきな水彩の絵と
詩のような文章で描いた絵本です。
早春から夏の終わりの季節のうつりかわり、雨のにおい、
風の音や、鳥の声、輝くような日の光、満天の星空、
そして荒れくるう嵐…。
みな、まるでその場にいるかのように感じることができ、
自然への愛情と、全身で五感を使って自然を感じている様子が
静かに伝わってきます。
娘たちを見守る父親のあたたかなまなざしが、
詩情あふれる言葉で見事に表現されています。
最後のページの一節を ご紹介します。
波と空を
ようく みておくんだよ。
海の潮の香りを
ようく かいでおくんだよ。
去っていく場所のことを かんがえると、
すこし さみしいね。
でも これからいく場所のことを
かんがえると、すこし うれしいだろ。
しずかに
思いめぐらすときだ
豊かに流れる時間を感じられる1冊です。
書名:書くだけで人生がうまくいく 嫌なことノート
著者:嫌なことノート普及委員会
出版社:アスコム
請求記号:336.0/イ
自分が体験して「嫌だな」と思ったこと、「嫌だな」と感じる光景を目にしたことなど、
日々遭遇する「嫌なこと」をノートに記録してゆく。
そんな、後ろ向きで、怨念に満ちたようなノートを作って何の意味があるのか。
というのが、今回ご紹介する本の書名を目にした時の第一印象でした。
しかし、読み進めると、ただ単に憂さ晴らしの悪口や恨み辛みを、ノートに書き連ねる
ことを推奨するような、浅い内容の本ではないことがわかってきます。
詳しくは、ぜひご一読されることをお薦めしますが、これで終わってしまうのも
芸がないので、本書冒頭の「嫌なことノート4つの効能」をご紹介します。
○感情のコントロールができ、ストレスがなくなる。
○コミュニケーション力が上がる。
○顧客心理がわかり、ビジネスのアイディアがどんどん生まれてくる。
○時間の使い方がうまくなる。
どうですか。このノートにより、どんどん人生が好転してゆくみたいですよ。
試しに、最悪だった今年の8月の中でも、トップクラスの「嫌だった」ことが、
どのように人生の役にたつ出来事となるのか、検証してみましょう。
◎「嫌なこと」
・ひどく暑い日に、大汗をかいて家に帰ったら、玄関から台所にかけてアリが
大行進をしていた。
◎対策と人生にちょっとだけ役立ったこと
・アリの侵入経路を特定するため、家の周囲を点検。雑草を抜きながら作業
したので、家の周りが綺麗になった。
・アリには迷惑な話だが、巣ごと駆除する殺虫剤を設置。近所に、園芸関連の
ものがたくさん揃っている、いいお店をみつけた。
・アリの生態に興味がわいたので、図書館の本で調べて、少しアリについて
詳しくなった。夏休みに、利用者の方からのアリに関する質問を受けた際、
いろいろと情報提供することができた。
せっかくの機会なので、「嫌なことノート」しばらく続けてみようと思います。