| 2010/11/26 | スタッフのおすすめ本!(11月) | | by 図書館スタッフ |
|---|
タイトル:ヤノマミ
請求記号:382.6/コ
著者:国分拓
普段は小説ばかり読んでいる私ですが、この本には1ページ目から衝撃を受けました。
ヤノマミ族という、アマゾンの奥地に住む先住民と共に暮らした、
NHKの日本人ディレクターの記録です。
描写があまりにもリアルで淀みがないので、
まるで自分も一緒に森の中にいるような気持ちになります。
独自の言語と文化を持ち、文明社会とはほとんど接点のない暮らしを守り続けるヤノマミ族。
巨大な家に百を超える人々が共に住み、男たちは食料がなくなれば半日かけて狩に行き、
女たちは畑仕事をしながら子どもを育てる。
読み進むほどに、こういう生き方もあるのだな、と人間本来の在り方を考えさせられました。
読んでいる数日間はなぜか不思議な夢ばかり見るほど、影響力の強い一冊です。
日常を忘れて、ヤノマミの暮らしを体験してみませんか。
タイトル:7つの人形の恋物語
請求記号:Y933.7/ギ
著者:ポール・ギャリコ
身寄りもなく、貧しく、絶望した少女が、川に身を投じようとしていたとき、
一人の人形がやさしく話しかけてきます。
その人形には7つの仲間がおり、それぞれがユニークなキャラクターの持ち主で、
時には少女を困らせたり、甘えたり、楽しませたりと、徐々に生きる希望を与えていきます。
ところが、この7体の人形を操っているのは一人の男で、
実は冷血で残忍なせいかくの持ち主なのでした…。
夢のある、美しい響きのタイトルをもつこの小品は、ポール・ギャリコの傑作で、
近年ではミュージカルも公演されるなど比較的良くしられるようになってきましたが、
その魅力は十分に味わい尽くされていないように思います。
一見、子どもの為のお話のような人形達と少女のやりとりから始まりますが、
ゆっくりと読んでいくと、7つの人形とのやりとりと同時に進む、
人形遣い本人とのやりとりと言う重ね合わせがあり、
人の心の奥の複雑で深いところを覗き見るもう一つの深い層が隠されています。
図書館ではYA向けに分類されていますが、
昔若かった人もギャリコの描く大人のための童話の世界を堪能されてはいかがでしょう。