書名:『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』
著者:内藤正典
出版社:ミシマ社
請求記号:234.0 / シ
所蔵コード:411315410
「この本を手にとった読者の皆さんのなかにも、「イスラムは怖い・・・・」と感じている方がいるかもしれません。では、その恐怖はいったいどこからくるのでしょうか?」(p3より抜粋)
長いあいだイスラム教徒の社会を研究してきた著者は、書き出しで読者にこう問います。
「「戦う」という選択肢より「共存を図る」ほうが人類史のレベルにおいて、はるかに大きな恩恵が生まれるにちがいない。」(p6より抜粋)
と言い、そのために必要な知恵を、考えるヒントを本書は授けてくれます。
「イスラム」について何も知ろうとせず、ISのイメージだけで怖い、危険と勝手に思い込んでいました。他者への無知・無関心が嫌悪や憎しみを生み、さらに深くさせることに気づかされます。
複雑な中東の歴史がスッキリと説明されています。平易な文章で読みやすいのでルビはふられていませんが中学生からおすすめします。