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*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

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2016/07/24

かつら文庫に行ってきました

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

先日、荻窪にある「かつら文庫」に行ってきました。


ご存じの方もいらっしゃると思いますが
「かつら文庫」は故石井桃子さんが1958年から自宅で開いていた文庫です。


文庫というのは、民間の個人やグループが自由に設置し、児童図書を集め、
地域の子どもたちに貸出、読み聞かせ、お話し会などを行う小規模図書館です。

現在「かつら文庫」は東京子ども図書館が活動を引き継ぎ毎週土曜日は
近所の子どもたちのために開館、資料館としても機能し、
一般の見学者も受け入れています。


閑静な住宅地に位置する「かつら文庫」は、
1階に文庫とおはなしの部屋
2階に石井桃子さんの書斎と寝室、居間があります。
書斎の机の上には石井桃子さんが使用していた筆記用具などが
そのまま置いてあって、石井桃子さんのお仕事の様子に思いを
はせることができました。作家が一つ一つの言葉を丁寧に選び、
一つの作品を作り上げてきた様子が伝わってきました。

石井桃子さんは文庫活動を始める前から、創作や翻訳の仕事をしていました。
病で苦しんでいる友人を喜ばせるために『くまのプーさん』の翻訳をし、
戦争後、『ノンちゃん雲に乗る』を著し、それがデビュー作となり、
その後児童文学作品をたくさん世に出しました。


どんな本を、どんな年齢の子どもに与えたらいいのか、
子どもはどんな本を喜び、また本の世界に親しむことでどんな変化をとげるのか。
石井桃子さんは、そういうことを考えて子どもの本の創作にかかわってきたのです。
そしてどの本も長い間読み継がれ子どもたちを楽しませてくれています。


図書館にも、子どもたちと本をつなぐという役割があります。
図書館も変化し成長していきますが、子どもたちと本をつなぐという使命は何ら変わりありません。
子どもたちのために日本の児童文学を発展させてきた
石井桃子さんのような人たちの想いを忘れることなく、
子どもたちとそして本と向き合っていきたいと思います。

石井桃子さんの代表的な作品を紹介します。
ぜひ読んでみてください。


著書 
『ノンちゃん雲に乗る』(請求記号 913/イ)
『くいしんぼうのはなこさん』(請求記号 E/イ)
『ちいさなねこ』(請求記号 GE/イ)
『ありこのおつかい』(請求記号 E/イ)

ほか

翻訳
『くまのプーさん』A.A.ミルン/著,岩波書店 (請求記号 E/ミ)
『ピーターラビットの絵本1~24』ビアトリクス・ポター/さく・え 福音館書店(請求記号 E/ポ)
『チム・ラビットのぼうけん』アリソン・アトリー/著,中川 宗弥/画 童心社(請求記号 93Y/ア)
『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン/ぶん・え 岩波書店(請求記号 E/バ)
『うさこちゃんシリーズ』 ディック・ブルーナ/ぶん え 福音館書店 など


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