| 2009/10/09 | 展示からのおすすめ~10月の展示から~ | | by 図書館スタッフ |
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書名:鉄子の部屋
著者:神田ぱん 他
請求記号:686.2‐カ
「鉄子」とは、鉄道が好きな女性の愛称ですが、
本書によると、専門性の高い「鉄」(男性鉄道ファン)に対し、
鉄子は鉄道の旅が好きというだけでもいいそうで、幅が広いようです。
そんな鉄子たちの鉄道による旅の記録が収められた一冊です。
マニアな鉄道情報はもちろんですが、観光情報も満載ですので、
普通の旅行本としても楽しめます。
11ページにわたり全国の駅弁も紹介されているので、
気になった駅弁を食べに行く旅もいいかもしれませんね。
そして、旅先での鉄および非鉄の人々との交流も面白い。
特に、まったく関係のない鉄道に、〔奥久慈風っこ号〕の
サボ(行き先板)を持ち込み、不可解な行動をくりかえす男性が気になります。
行楽にいい今の時期、のんびり鉄道旅はいかかでしょうか。
運がよければ、〔風っ子号〕の男性と遭遇できるかもしれません。
『「あまカラ」抄 1~3』
高田 宏/編
請求記号:D596.2/タ
昭和26年、大阪で食の雑誌「あまカラ」が創刊されました。
17年後の昭和43年に200号をもって終刊となったこの雑誌には
小島政二郎・獅子文六・梅崎春生・幸田文といった名だたる作家陣のほか
山川菊栄や徳川夢声・團伊玖磨といった様々な分野の著名人が「食」に関するエッセーを寄せています。
本書は、現在入手困難な「あまカラ」に掲載された名随筆を
1は作家篇、2は学者・評論家篇、3は諸家篇と分けてまとめたものです。
日本の四季の中にあって、「食べること」の楽しみ、果ては人生の喜びを綴っています。
個人的には、中村汀女の「秋袷」に、厚切りの羊羹とお濃茶が恐くなりました。
特に甘党というわけではないのですが、句に詠まれると妙に魅力的に思えます。
みなさんの食欲を刺激する一篇はあるでしょうか?