タイトル:『ベートーヴェン:交響曲第5番≪運命≫・第7番』
演奏者:ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
出版社:ユニバーサルミュージック
請求記号: C7CQ/べ
資料コード:630127802
今年はカラヤン生誕110周年だそうです。
幸い、図書館にはカラヤンのCDがたくさんあります。
多彩なレパートリーを持ち、世界に発信し、精力的に録音を行ったカラヤンのおかげです。
どれにするか迷いましたが、一番有名なというと語弊があるかもしれませんが、『運命』にしてみました。
かの有名な主題はよく耳にしますが、『運命』を全曲通して聴くのは久しぶりです。
最初のテーマのシンコペーションのリズム、その緊迫感に心をぐっと掴まれます。
どんどん前に進んでいく疾走感が気持ちいいですし、
だからといって叙情楽章でも飽きさせられることはありません。
ベートーヴェンという人はすごい作曲家だとこれまたありきたりですが思い知らされます。
でもこのすがすがしい疾走感はカラヤンが指揮しているからこそでしょう。
『運命』は多くの演奏家が演奏しています。
稲城の図書館にはこれまた多くの所蔵があります。
たとえばクレンペラーの指揮で聴くと、カラヤンとのテンポ感の違いに気づきますし、
ウイーン・フィルの演奏で聴くとベルリン・フィルとの音色の差が感じられます。
即興性と演奏の一回性を重視していたフルトヴェングラーは
同じ曲でも演奏するたびに表現が異なっていたともいいます。
このように同じ楽譜から異なる演奏が生まれるというところが
クラシックの音楽を聴くときの醍醐味かもしれません。
もうすぐゴールデンウィークです。
お時間のあるときにいろいろ聴き比べてみてください。