大学生の頃まあまあな頻度で上野の東京国立博物館に行っていました。おもしろそうな特別展を見に行ったり、有名な刀や仏像が展示されているらしいと見に行ったり。
同じように国立科学博物館には特別展だけでなく、常設展を目的に見に行ったりしていました。
東京国立博物館(トーハク)の常設展は、国宝などの目玉の所蔵品を一年間で少しずつ入れ替えながら展示しています。公式サイトなどを見ると一年間の展示予定品が掲載されているので、見てみると面白いと思います。また、特別展もポスターやグッズをポップなものにしたり、展示方法を工夫したりして親しみやすい雰囲気づくりをされています。
個人的に印象に残っているのは、三年前の特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」です。皆さんご存じ、うさぎとかえるが相撲を取っているアレです。そのシーンが載っているのは四巻の内の一巻目「甲の巻」だったのですが、なんと展示が動く歩道に乗りながら流れるように見ることができたのです。革新的な展示にとても感動したことを覚えています。鳥獣戯画は巻物なので、流れるように見れるという特徴を遺憾なく味わうことができました。コロナ禍だったこともあって、人がたまらないような工夫でもありました。グッズも図録も、ビビットカラーのデザインがかわいくて、色々買ってしまった記憶があります。
国立科学博物館(カハク)では、興味深い最新科学の特別展が多く開催されますが、常設展もとても面白いです。恐竜の化石から動物のはく製、宇宙科学の展示まで幅広いジャンルの最新研究を分かりやすく楽しく展示してあります。
個人的に一番好きなのは恐竜の展示です。巨大な復元骨格の展示が並んでいるだけでなく、様々な工夫が施されています。たとえば、ティラノサウルスの標本がトリケラトプスの標本を待ち伏せするように展示されています。展示室の真ん中で、誰もが知っている恐竜が対峙していて、初めて見た時はとてもテンションが上がりました。そのような展示になっている理由も、研究によって判明した仮説から世界に先立って反映されているのです。詳しいことは最後に掲載する資料を図書館で借りてみてください。
博物館や美術館へ行くのはとても好きです。勉強になるからとかは関係なく、いつも「なんだかおもしろそうだなあ」とか、なんとなく興味があるからとか、その時の気分で行きます。気軽に行けるところにあるのがいいですよね。しばらく行けていないので、そろそろ行こうかなと思って書いています。
↓おすすめの鳥獣戯画の絵本↓
タイトル:かえるのごほうび 絵巻「鳥獣人物戯画」より
著者:木島始/さく 梶山俊夫/レイアウト
資料コード:411378045
↓科博についてわかる資料↓
タイトル:国立科学博物館のひみつ 地球館探検編
著者:成毛 眞
請求記号:406.9 資料コード:411325041