書名:謎解きはディナーのあとで
著者名:東川篤哉
出版社:小学館
請求記号:913.6/ヒ
中央図書館資料コード:611384549
私が高校生の頃の話。
「この本読んで!!」
姉が急に私の前に大きな単行本を突き付けてきた。
活字が苦手な私は、文庫本ならともかく、単行本は一歩引いてしまう…
そんな私の姿にも、お構いなしの姉は
「絶対面白いから、すぐ読めちゃうし、好きになるから!」
そんな言葉とともに、私の前へ本を置いて行ってしまった。
“ どうしよう… ”
読まないと姉はすねるだろうな…しかし、読める自信もない。さて…困った。
読まずに諦めたら怒られるだろうから、少しだけ読んでやめてしまおう。
『謎解きはディナーのあとで』
題名を見て推理小説であることは分かった…なおのこと苦手である。
とりあえず、挿絵まで…と思い、ページを進めてみる。
“ あれ?おもしろいかも…! ”
半分まで読み進めたところで、あることに気づく。
“ おや?挿絵がない… ”
そうこうしているうちに1冊読み終わってしまった。
がっつり推理もの!!という感じではないのに、推理はしっかりしている。
何よりキャラクターの掛け合いがおもしろい。というか、笑える。
後にドラマ化、映画化され、それもまた楽しめた。
読まず嫌いは良くないという事を実感した1冊である。