2017/06/28 | 『ギルバート・グレイプ』 | | by 図書館管理者 |
---|
タイトル:『ギルバート・グレイプ』
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジョニー・ディップ、レオナルド・ディカプリオ ほか
請求記号:D7BF/ギ
中央図書館所蔵コード:630002254
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの新作公開で、先日ジョニー・ディップが来日しました。
濃いキャラクターがすっかり定着しているジョニデですが、
私の記憶では「この人、もっと繊細な表情をする人だったのでは?」と、
少し寂しくなって思い返したのがこの映画です。
原題は『What’s eating Gilbert Grape』”ギルバートを悩ませ食い尽くすもの・・・”
ここでは自閉症の弟や心を病んだ肥満の母、田舎の社会、といったところでしょうか。
そんな重圧に捉われ、抗い、やがて自ら解放していく青年の感情を、
当時のジョニーは、憂いを含んだ眼差しやら、乱れた髪の束やら、体全体で繊細に表現しています。
またこの映画は、まだ少年のレオナルド・ディカプリオが、
天才的な演技力で自閉症の弟を演じている事でも知られています。
二人の名優の、まだ若くて無駄なものがついていない佇まいは、
物語の切なさと相まって、それだけでも十分美しい画です。
新作公開前の話のネタに、繊細な機微を演じている昔のジョニーを、是非一度ご堪能下さい。