タイトル:『パピロちゃんとはるのおみせ』
著者:片山 令子
資料コード:610942627
請求記号:91Y/カ
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先日、雪国に住む方々が、
「雪国だからこそ、春が待ち遠しい」
「春のありがたみをとてもかんじられる」
とおっしゃっていたのを聞いて、この本を思い出しました。
パピロちゃんがみつけた不思議なお店。
そのお店にいる小さい男の子の言葉。
「はるになるには いちど さむくならなくちゃ」
なるほど!
そして寒いトンネルがだんだんと春に向かっていき、
パピロちゃんと男の子も春をたのしみにしながらゆっくり進んで、
出口が見えると走り出し・・・
トンネルを抜けて春の野原に出た時の喜びもひとしお。
今年の冬は寒い時期が長かったので、
ようやく暖かくなってきた近頃、すごく嬉しく感じたので、
すごく共感できました。
そしてパピロちゃんの指先に蝶が止まるシーン。
娘が小さい時に(この本の影響らしいです)、
“蝶が指先に止まる“ということに憧れがあり、
たまたま、沖縄の蝶園でその夢が叶って大喜びしたことがありました。
子供は大人が思っている以上に本からたくさんのことを
学んでいるのだな、と実感した一件です。
また、この本には春の花の名前もたくさん出てきます。
スイセン、サクラソウ、スミレ、スノードロップにヒヤシンス。
子供と一緒に本を片手にお散歩しながら探してみるのもよいですね。