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 日曜日:9:00-17:00
 

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2023/02/22

図書館と、自分の中に潜むタイムマシン

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
以前、こちらのコラムでも書いたのですが、応援していた方に
とある問題が起こり、もうバンドマンに恋なんて……とやさぐれ、
昔夢中になったものに再び触れるようになりました。

新たに好きになるより、あの頃好きだったものの方が信じられる!という
心持ちになったのでしょうか。年を重ねて、感動する心が薄れてきてしまった
ところもあるのかもしれません。その流れは現在でも続いており、
妙に過去好きだったものを掘り起こすくせがついてしまいました。

以前から自分の中に、ノスタルジアを好む傾向はありました。
とある深夜ラジオの番組でも、小学生時代を思い出させる語録を紹介する
コーナーが好きだったり。エッセイで、子どもの頃の感覚が
描かれているものに惹かれたり。

幼い時のエピソードが語られているものは、生まれた場所や時代、
性別が違っていても、どこかしら共感できるものがあり、興味深いです。

最近読んだ本では、益田ミリさんの『小さいわたし』が印象に残っています。
何気ないことでも、こうして本の形になっていると、
同じような体験をした自分の中にも、語られるような要素があるのだと、
安心出来るのでしょうか。あの頃の自分と今の自分は、
確かに繋がっているという実感が得られるのでしょうか。
埋もれていた「私」を再発見する感覚です。

そんなこんなで、せっせと、昔のドラマを見ては、
若い頃のアイドルはとりわけかっこいい(かわいい)と
感動したりする日々です。相変わらず、小さい時に読んだ本を
読み直したりして、自分はこういうものが好きだったんだ、
と再認識することも多いです。

特に今、心を奪われているのはF先生です。
イニシャルで伏せているわけではありません。藤子・F・不二雄先生です。

私の子供の頃は、F先生の作品がたくさんアニメ化されていました。
近頃、その漫画を読み返したり、アニメ作品を見返したりして、
素晴らしさを噛みしめています。ここでは、とても語りつくせません。
川崎にあるミュージアムは感動の嵐、興奮のるつぼです。

私が子どもの頃は、F先生の作品しかり、大体の子が
同じものを見ていたように思います。しかし、現代はツールも
いろいろあるので、思い出も多様化し、のちのちの共有も
難しいのではないでしょうか。

それでも、多くの子が必ず読むものがあります。
それは、教科書です。

国語の教科書に載っていた作品が読める本があることを、ご存知でしょうか。
中央図書館の児童コーナーにもあります。その名も『光村ライブラリー』。
小学校編は全部で18巻。低学年から高学年まで、
抜粋された作品が載っています。

時代によって掲載されている作品も変わり、なかには今の子が読むには、
説明が必要だろうなと思える描写もあります。
遊び方や家族での過ごし方にも、変化が見られます。

では、現代の教科書には、一体どんな作品が掲載されているのでしょう。
小学生のいない家庭では、なかなか教科書を目にする機会はないと思います。

が、図書館には教科書の所蔵があるのです。
地域資料のコーナーに、稲城市で使われている教科書が置かれています
(現在使われているものは、館内でのみ閲覧可能です)。
今の教科書には、なんとQRコードも記載されており、
音声や動画まで参考に見られるのです。

過去の分は、書庫に保管されているので、 職員スタッフに
声をかけていただければ、カウンターでお渡し出来ます。

記憶は蘇ります。忘れていたけれど、確かに自分はここを通ってきたと
思えるものが、そこにはあります。

少し不思議なひみつ道具がなくても、ちょこっとのタイムトラベル。
よろしければ、図書館でいかがでしょうか。

【資料紹介】
・『小さいわたし』益田ミリ 請求記号:914.6/マ  資料コード:612280235
・『光村ライブラリー・小学校編』1~18巻 請求記号:908/カ 資料コード:610273877他
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