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考察する若者たち

タイトル: 考察する若者たち
著者:三宅香帆
資料コード:612495892
請求記号:/新書/367.6/ミ


どういうわけか、年齢を重ねると月日が経つのが早くなりませんか?気づくと平成から令和になってもう8年!私の体感では3.4年?!あっというまで驚きます。


最近、この時代の変化を実感する本に出会いました。文芸評論家三宅香帆さんの『考察する若者たち』です。2025年の新書大賞「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(こちらも名著!)でも話題になった方の本です。
この本の良いところは、新書なのにエッセイのように読みやすく、読み終わった時、自己啓発本?と感じるくらい自分も人もみんなちがってみんないい!大事にしていこう!と思えるところです。


少しだけ紹介すると、令和の今、「推し」の時代。今年の本屋大賞受賞作の「インザ・メガチャーチ」も推し活の話でしたが、平成は「推し」に似た言葉に「萌え」がありました。他に調べものの時「ググる」と言っていましたが、今やAI時代「チャッピーに聞く」「ジピる」などに変わり、何でも一つの「正解」がすぐにわかる時代になりました。また、
・考察には「正解」がある。=報われるゴールがある。何かを得た感覚がある。令和。
・批評には「正解」がない。=報われるゴールがない。語り手の個性がでる。令和以前。
などという切り口で、令和と平成に流行ったアニメ、アイドル、漫画、流行りの考察動画などを通して、現代人や若者の心理、格差社会の痛みなどを語り、後半はそこから抜け出すヒントと著者の熱い思いも語られています。詳しくは本で。


この本を読んで、間違うのは怖いし「正解」が分かれば効率的で安心です。ですがそれと同時に、私の「あー楽しい!」「なんだろうなぁ。」「私はこう思う!」など、私だけの感想や疑問も大事にしたいと思わされました。なぜなら、振り返ると自分の本当にやりたいことや深い幸せは「正解」がなく私オリジナルで、気づくためにも時間がかかったと思うからです。そして人によって違うから面白いとも思いました。それもまた素敵です。
きっとあっというまの数年先、今の時代がどう見えるか読み返したい一冊です。是非!


タイトル:「インザ・メガチャーチ」 著者:朝井リョウ 
資料コード:612503161 請求記号:913.6/ア


タイトル:「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」 著者:三宅香帆 
資料コード:612405920 請求記号:019.0/ミ