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冒険の書 AI時代のアンラーニング

アンラーニングとは・・・

『自分が身につけてきた価値観や常識などをいったん捨て去り、あらためて根本から問い直し、そのうえで新たな学びにとりくみ、すべてを組み替えるという「学びほぐし」の態度をいいます。』

この本は、常識や“ーねばならない”でがんじがらめになっていた私の思考をほぐし、新しい視点や発見をたくさん授けてくれました。

「教育と社会は両輪であり、社会を変えたければ教育も同時に変えないといけない」と著者は言います。

「なぜ大人は勉強しろっていうの?」「好きなことだけしてなぜいけないの?」「じゃあ、これからどうすればいいの?」などの疑問を抱き、その問いに対して、古今東西の様々な思想からヒントを得て、答えを導き出していきます。トマス・ホッブズ、ジョン・ロック、ジャン=ジャック・ルソー、ロバート・オーウェン、内村鑑三・・・。数々の名著が、次々と登場します。

『つくるべきは、ルールではなく、「試行錯誤できて、失敗から学べる環境」』

『子どもの差別こそ、「人類の最後の差別」だ』

『自立するとは、頼れる人を増やすことである』

などなど・・・、目から鱗がボロボロと落ちる内容ばかりですが、その中でも、私が特に感銘を受けたのは、「役に立つとはどういうことか?」について書かれているところです。それは、マルセル・デュシャンの「自転車の車輪」という作品と、荘子の「無用之用」という言葉の解説から紐解かれています。

ここ数年、“コスパ”や“タイパ”という言葉をよく耳にしますが、私たちは、とかく時間に追われ、効率や合理性ばかりを気にしてしまいがちです。しかし、私たちの生活の中で、何が役に立って、何が役に立たないのか、その判断基準は様々であることに気付かされました。そして、一見役に立たないもの(こと)にも価値があったり、むしろ、役に立たないもの(こと)にこそ価値があったり、あとから価値が生まれたり・・・、年齢を重ねてきた今、そんなことが少しずつ分かってきた気がします。

そして、「新しい意味を見いだすことができるのが私たち人間の持つ可能性なのだ」と続いていきます。

『私たちは大きな円のごく一部の小さな欠けた弧にすぎません。しかし、「欠けた弧」だからこそ、多くの小さな弧が集まって、みんなで大きな円を描こうとできるのです。大きな円の、最初の欠けた弧になること。もしくは、たとえ自分が最初の弧になれなくても、誰かが描いた大きな円に連なる弧となること。』

この本からたくさんの勇気をもらいました。

だからこそ、私も1つの小さな弧となって、この本をおすすめしたい!

ぜひたくさんの方に読んでいただきたい1冊です。