最近、よくココアを飲んでいます。
寒い季節の“ホット”一息、リラックスするのに最適です。
さらにカカオポリフェノールがボケ防止に有効とか…。
そんな効能ばかりに目が向いてしまうのが寂しいですが、
実際カカオの効能を謳う製品は近年大賑わいです。
昔はそんな効能より、甘く温かいお菓子のような飲み物として
親しんでいました。たしかに子供が飲むとしたら、
苦いコーヒーより飲みやすいですし、たっぷりの牛乳も取れる
滋養ある飲み物という印象でした。
チョコレートドリンクというものもありますが、明確な区別はないそうです。
この原料になるカカオはご存知のように南米が原産です。
新大陸発見後、スペイン人によってヨーロッパに広まったわけですが、
17世紀以前に飲まれていたココアは主に薬として用いられ、
スプーンを立てても倒れないような濃い飲み物だったそうです。
これは単にカカオをすり潰しただけでは油脂分が多く、
お湯や牛乳には溶けにくかったからです。
そこでカカオから油脂を分離し、粉末化に成功したのが、
オランダのカスパル・ヴァン・ホーテンさんでした。
バンホーテンココアでお馴染みの方です。
春が来るまであともう少し。ココアを飲んで乗り切っていきたいと思います。