ビールのおいしい季節になりました。
私自身、お酒は飲まないのですが、
飲んでいる雰囲気と色々なおつまみが出てくるのが好きで、
よく観る番組があります。
酒場詩人である男性が、とある駅に降り立ち、その町の歴史や文化にふれ、
商いや人々の生活を紹介しながら一軒の酒場にたどりつき、
地元の方や常連客と楽しく盃(さかずき)を交わすという内容です。
2003年から放送が始まったそうで、人気番組になりました。
番組を見始めた当初は、
「のんべえ(呑兵衛)のおじさんが酒場を飲み歩く番組か」と思っていたのですが、
続けて観ているうちに、そのおじさんのお酒の飲み方や立ち振る舞いから、
「タダモノではない」と感じるようになりました。
訪れる酒場は日本各地で、出てくる酒も肴もさまざまです。
日本という国は、こうしてどこへ行っても酒場があって、
一日の疲れを癒したり、仲間と楽しいひとときを過ごしたりできて、
「平和な国なんだなぁ」、といつしか思うようになりました。
ここで、皆さんにご提案です。
図書館も、酒場のように地域の身近な場所として、使っていただけたらと思うわけです。
酒や肴のように、いろいろな本があります。
本との出会いで、心が癒されたり、
新たな発見があったりすることを期待して
いつでも、ぶらりとお立ち寄りください。
スタッフは、いろいろなメニュー(本)を楽しんでいただけるよう、
面出し〔=めんだし。本の表紙が見えるように並べること〕、
別置〔=べっち。テーマに沿った本を集めたコーナー〕、
そのほかの企画も用意して、皆さんのご来館をお待ちしております。
利用は、もちろん無料です。
【参考】
番組名:BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」月曜よる午後9時から
著 書:『酒場歳時記(日本放送出版協会)』『酒場詩人・吉田類の旅と酒場俳句(KADOKAWA)』
『酒場詩人の流儀(中央公論新社)』『酒は人の上に人を造らず(中央公論新社)』