私の住んでいる家に住み始めて10年余りとなりました。
そんな今年の夏、我が家の庭で初めてセミの抜け殻を見つけました。
セミは約5年もの長い間、地中で幼虫として過ごすそうで、
我が家の土の中に5年間も幼虫として住んでいてくれたことがとても感慨深く、
月日の流れを感じました。
また、たまに地面に黒い丸いものが大量に落ちていることがあります。
これは蝶か蛾になるはずの青虫の糞です。はじめは小さい黒丸だったのが、
日に日に大きく、量も多い黒丸になっていくので、
きっと木のどこかでむしゃむしゃと一心不乱に葉っぱを食べているのでしょう。
上を見上げた時に青虫を見つけると少しうれしくなってしまいます。
しかし、大人になった今まで、セミが羽化したり、
青虫が蝶になっていく様子を見たことがないとふと気づきました。
でも実際にそれを目にするのは至難の業です。
そこで手っ取り早く動画サイトでそれらを見てみることにしました。
セミの幼虫は誰にも教えられてもいないのに、自分で羽化する場所を決め、
背中から真っ白な体をうねうねと出してくる様子がとても神秘的でした。
また、蝶になる青虫を飼うのはとても大変で、
ものすごい量の葉っぱを食べるので、毎日新鮮な葉っぱを
取ってこなくてはなりません。しかし、青虫がさなぎになり、
蝶になって出てくる姿は本当に美しく神秘的です。
そのほか興味深かったのが、
「ヘビの脱皮の様子」
「赤ちゃんカマキリが大人カマキリになるまで」
「セミの羽化が失敗に終わってしまう様子」などなど、
見始めたらあっという間に時間が経っていました。
そんな日常を過ごしているところに、図書館のTwitterで
不定期に更新している「しろやま日和」で
昼間にセミが羽化している写真がアップされていました。
担当に聞いたところ、出勤前に偶然見つけたそうで
なんとラッキーなのだろうと羨ましくなりました。
中央図書館は城山公園の森に囲まれています。
少し周りに目を向けると生き物たちの神秘的な姿に
出会えるのかもしれませんね。
2021年の夏は身近な自然を通じて多くの知識を得られる夏となりました。