タイトル:『まどのむこうのくだものなあに』
著者:荒井 真紀
出版社:福音館書店
資料コード:612170215他
請求記号:E4/ア
くだものは好きですか?
この絵本の中には8種類のくだものが描かれています。
いちご、メロン、パイナップル、スイカ、みかん、りんご、キウイ、ざくろです。
少し珍しいくだものもありますが、普段からよく見たり、触ったり、
食べたりしているものが多いのではないでしょうか。
どのページにも窓がついていて、表紙から順番にめくっていくと
くだものの外側が、裏表紙からめくっていくと内側が窓からのぞいて見える
作りになっています。「知ってる!」と簡単にわかるくだものもありますし、
「何だろう?」となるものもあり、見慣れているはずなのに、
見ているようで実は見ていないのだと反省しました。
ページいっぱいに描かれているくだものはどれもおいしそう。
私的には巨大ないちごの絵は圧巻です。ページをめくるたびに、
拡大されたり、断面にされたりのくだものの姿には驚きと発見があります。
いちごの外側のつぶつぶがタネだということは知っていましたが、
そのタネに雌しべが残っているなんて初めて知りました。
私が一番感動したのはりんごです。りんごは季節になると毎日のように
食べているのですが、輪切りにしたりんごの種の並び方の美しさ!
まるで花びらのようです。りんごの実の中には5つのお部屋が
あるのだそうです。
この絵本は元々は『こどものとも年中向き』(2019年7月号)として出版され、
2020年にハードカバー化されました。
くだもののあれこれについて、雑誌の折り込みふろく「絵本のたのしみ」に
荒井さんご自身がお書きになっています。
ご興味のある方は雑誌に付録としてついていますので、
ご覧になってみてください。
これを機会に身近のくだものをじっくり観察してみるのも楽しそうです。