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2018/05/09

今夜は、府中の六社明神の祭礼であった。俗に、くらやみ祭といわれる。

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

「今夜は、府中の六社明神の祭礼であった。俗に、くらやみ祭といわれる。」
―司馬遼太郎『燃えよ剣 上巻』より

稲城市から川を隔てて隣の府中市。その府中に位置する大國魂神社では、
この時期、年に一度の例大祭「くらやみ祭」が開催されます。
 
元々は神の御霊を移した神輿が人目に触れないように
明かりを消したことから「暗闇祭」と称されたとのこと。
その歴史は古く、武蔵国の国府が置かれていた頃からともいわれ、
司馬遼太郎が土方歳三を描いた小説『燃えよ剣』にも登場します。

メインの神輿渡御は5月5日ですが、3日・4日に行われる競馬式や
万燈大会も見ごたえ十分。山車巡業では、宵闇の中にいくもの
山車が列をなし、提灯の明かりの中、おかめやひょっとこ、
狐などの面をつけた子どもたちが舞う姿が幻想的で、
夢と現のあわいにいるような、なんともいえない心持ちになります。
 
さすがに大きなお祭だけあって、露店の数も圧巻です。
神社境内をびっしりと露店が埋め尽くし、そこかしこから
漂ってくるいい匂い…。昔ながらのたこ焼きやあんず飴もあれば、
日本全国、いや世界各国料理の屋台が並び、あれもこれもと
つい目移りしてしまいます。

それにしても、屋外で飲むビールってどうしてあんなに
美味しいのでしょう。時に温くて泡ばかりだったとしても。

いつでも行ける、という近さゆえに、足を運び損ねている場所って
あると思います。大國魂神社の創建は西暦111年、なんと弥生時代後期。
そんな歴史的な神社がすぐ近くにあるのに、見逃しているとしたら
もったいないですよね。

「もう『くらやみ祭』は終わってしまったし…」という方。
ご心配なく。七月には「からす団扇」を頒布する「すもも祭」、
九月には栗を売る屋台が多く出る「秋季祭」、そして十一月には
商売繁盛を願う「酉の市」と、大國魂神社の祭事はこれからも盛り沢山です。

最後に。大國魂神社の境内には松が一本もないそうです。
さらに府中では、正月に立てる門松にも、松を立てずに
竹ばかり立てる習慣があるとのこと。
これには、大國魂明神にまつわる謂れがあるのですが。。。
お知りになりたい方は、ぜひ図書館で調べてみてください。

参考資料:『大國魂神社の歳時記』監修:大國魂神社・文:桜井信夫 
      T204.5/サ
     『燃えよ剣 上巻』司馬遼太郎 V913.6/シ
     『縁日お散歩図鑑』オオカワヨウコ T386/オ
     『府中の風土記』東京都府中市役所編 T20.45/フ
     『まつはきらい』文:小沢俊夫 T386/オ


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