先日、実家から沢山のイチゴをいただきました。
実家の父が趣味でやっている家庭菜園でできた、摘みたてのイチゴです。
車に積んで家に帰る道すがら、車内に甘いイチゴの匂いが充満していて、
なんとなく、あまんきみこさんの『白いぼうし』の冒頭を思い出しました。
(あれは確か、夏みかんのお話でしたね。)
さて、大きなボウルいっぱいの摘みたてイチゴ。
ジャムにしようかとも思ったのですが、大きくてツヤツヤしていて
煮てしまうのがもったいないくらい綺麗なイチゴだったので、
せっかくだから、まずは生で食べようと思いました。
そこで、ふと思いついたのが、いちごミルク。
深いお皿にイチゴをたくさん入れ、お砂糖かコンデンスミルクをかけて、
最後に牛乳を入れたら出来上がりの簡単なスイーツ。
早速子供たちに出してみたところ、「これ何?どうやって食べるの?」
という反応が。そういえば、今まで出してあげたことなかったかも…
と少し反省しつつ、「こうやって、スプーンでイチゴを少し潰しながら
一緒に食べるんだよ。昔はいちごスプーンっていう、
いちごミルク専用のスプーンもあったんだよ。」なんて説明しながら、
自分自身も久しぶりにいちごミルクを食べてみました。
独特の、甘くて優しくて、懐かしい味。小さい頃に、
よく祖母がおやつに出してくれて、一緒に食べていた思い出が
よみがえりました。
その後、すっかりいちごミルクのとりこになってしまった子供たち。
毎日のようにいちごミルクを要求され、大きなボウルいっぱいにあった
イチゴは、ジャムにする間もなく、あっという間に食べつくされて
しまいました。
でも、おやつと言えばジュースやスナック菓子が主流の令和の時代に、
久しぶりに懐かしい昭和のおやつを子供たちと一緒に楽しむことができて、
なんだかほっこりした気分になりました。