関東で早くも夏日となった5月のある日のこと、近所のスーパーの店先で西瓜が売られていた。
季節外れの暑さだからって果物まで合わせることはないでしょ、と友人話したら、
熊本出身の彼女の口からは「地元では4月から5月が収穫のピークだよ、産地なの」
と、まさに今が旬宣言。
ええっ、それは知らなんだ、と私はびっくり。
ネットで検索してみると、熊本県は昭和30年ごろからビニールハウス等で栽培が始まり、
西瓜生産第一位。出荷は3月から6月とある。(※)
てっきり西瓜は真夏の食べ物だとばかり思いこんでいたが…収穫と食べるのはタイムラグがある
ということか。
「銀座〇☆屋」とか「新宿△野」あたりでは、通年でしかも法外な値段で売られていることも
あるだろうが、そうなんだ、桜が散ったころから熊本県では西瓜が出回るんだ、
暖かいところだもんなと勝手に納得する。
友人はさらに「皮も浅漬けにするよ、種だけかな食べないのは」という。
さすが産地、所変われば食べ方も色々あるのだと、感心する。
そういえば、西瓜の前は夏ミカンというか柑橘類が、こんなに品種があるのかと驚くばかりに
店先に並んでいた。
思い込みのイメージに囚われていると、本質を見逃してしまう。
スーパーの果物売り場がなんとなく気になり、買い物もないのに
ついつい寄ってしまうのである。
※JA熊本市 http://www.ja-kumamotosi.jp/index.php