タイトル:「ニコラス・ウィントンと669人の子供たち」
請求記号:D7BK/二
中央図書館資料コード:63030974-3
ニコラス・ウィントン氏は、第二次世界大戦直前のチェコスロバキアから、
タイトルの通り669人の子供たちをイギリスへ逃がした人で、
イギリスのシンドラーと呼ばれています。
ナチスによる占領が始まる中、ユダヤ人の子供の里親をイギリスで探し、
疎開させるという「キンダートランスポート」という活動を、
一民間人でありながら行った実話を描いたドキュメンタリーです。
友人にさそわれてチェコスロバキアの難民キャンプを訪れた彼は、
その実情を目の当たりにします。
子供たちだけでも国外に逃がしたいという多くの親の願いを受けて、
各国の指導者に援助を求めますが、どこも相手にしてくれません。
最終的にイギリスが里親を見つけるという条件で受け入れを認めます。
組織やルートが無い中、ロンドンの自宅を事務所にして、
里親を探し、入国に必要な書類を作ります。
映画は、彼の偉業だけでなく、彼が救った子供たちのその後も描いています。
企業家、アートセラピスト、IMF行政官、旅行ガイド、教師、技士、不動産業。
彼らは救われた恩に報いる方法として、それぞれが慈善活動を始めます。
その輪が子供、孫、この話に感動した人々へと広まっていきます。
心から多くの人に見ていただきたいと思った作品です。