書名:「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」
著者:遠藤周作
出版社:海竜社
請求記号:816.6/エ
中央図書館資料コード:610901885
逆に気になる!タイトルを見たときそう思ってふと手にとってしまいました。
10ページ読んで飽きたら捨てていいだなんてすごい自信だと思いませんか?
実際に読み始めると、私は次々とページをめくっていて、
気がつくと10ページなどとっくに過ぎていました。
この本の内容は、相手の心を動かす手紙とはどんなものかについて
著者が例を挙げながら教えてくれるというようなものです。
お祝い、告白の手紙、大事な人への手紙、お悔み、お見舞いなど様々な場面において、
心のこもった手紙を書くのに大切なこと、書き方のコツを著者が読みやすい文で紹介しています。
最近は手書きの手紙を書く機会などあまりないですが、
ちょっとこの手を使って手紙を書いてみようかなと思わされる内容でした。
もちろん手紙に限らず誰かにメッセージを送るときには役に立つと思います。
著者は『沈黙』や『海と毒薬』などの作品で有名な遠藤周作さんです。
この作品は、遠藤さんの死後に見つかった未発表の原稿が書籍化されたものだそうです。
内容は主に手紙の書き方ですが、この本の中で一つ、
著者がいつもやっていたという知的な遊びが紹介されていて、その遊びに私は今少しはまっています。
この遊びを知ると今までと違った視点で読書を楽しむこともでき興味が広がります。
何より10ページ読めればいいというなら、気軽な気持ちで読みはじめられる!
オススメです!