元々決して本好きという訳ではありませんでした。
1冊の本との出会いが私の趣味を読書に変えてくれたのです。
先日、大学入試センター試験試験が行われたのはニュースや新聞でも取り上げられました。
多くの受験生が並々ならぬ努力の末にこの日を迎えたことでしょう。
私自身も10数年前は受験生であり、苦労した経験があります。
高校三年生になって部活動も引退、遅ればせながら受験勉強を始めた私は
何から始めたらよいかも分からず、とりあえずセンター試験の過去問に手を出しました。
その時、現代文で吉本ばなな先生の『つぐみ』が出題されていたのです。
あまりの面白さに問題そっちのけで『つぐみ』に夢中になってしまった私は
どうしても全文読みたくなり、勉強を切り上げて図書室に向かい一気に読みました。
その後、吉本ばなな作品を手当たり次第に読み漁ったのです。
徐々にほかの作家、ほかの分野を読むようになり、
今はもっぱらミステリー作品ばかり読んでいます。
センター試験のニュースを見ながら、そんなことを思い出しました。