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2014/11/14

稲城の木曽馬

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
稲城に木曽馬がいるのを知っていますか?
私はこの春の一日、馬の飼主の白井威さんの知人の方に、
馬に会いに連れて行ってもらいました。

稲城に木曽馬がいるので、馬に会いにハイキングをしないか?
と誘われた時にはとても驚きました。木曽馬は日本の在来種で、
確か木曽の開田高原にいるはずです。それが気候も違う稲城にどうして
飼われているのか、開田を離れて飼えるのか不思議に思いました。

場所は平尾、稲城駅から平尾方面に行くバスに乗り台原で下車、
バス通りから少し入った竹林に囲まれた放牧場に2頭の木曽馬の親子はいました。
放牧場はとても清潔で、大切に飼われているのが感じられました。
こんな身近にこんな貴重な馬がと、出会えた嬉しさで胸が一杯になりました。
馬の名前は花と愛(正式には嶺華号と愛華号)、日本の在来種なので
そんなに大きくはありませんが、農耕馬らしくがっしりとした体型をしています。
鹿毛で目が優しくてとても穏やかな表情をしています。
人にとても慣れていて側に寄って来て、撫でても大人しくしています。
花ちゃんは14才、愛ちゃんは6才で親子ですが、もうほとんど同じ大きさです。
花ちゃんが平尾に来たいきさつは、放牧場の立札に詳しいので書き写してみました。

木曽駒花ちゃんです。本名は嶺華です。
木曽御嶽山のふもとの開田村でうまれました
今では仲間が50頭位になってしまいました。
そこで種の保存のために1頭が木曽をはなれ、
新しい県外の土地に行くことになり、ここ平尾に来ることになりました。
群れをはなれた1頭ですが、皆さんに見に来て遊んでもらっています。
平成15年に国の天然記念物の指定を受けました。
私の役目は早く子馬を産んで仲間をふやすことです。
どうかいつまでも可愛がって下さい。

白井さんは子供の頃から馬が大好きで、どんなに泣いていても、
馬を見せると泣き止んで、いつまでもご機嫌で馬を見ていたそうです。
白井さんは都議の仕事を辞めたら馬を飼おうと願っていて、
花ちゃんでそれを実現させたのです。

犬や猫を飼うのとは違って、場所や餌や健康のことなどとても大変な事と思いますが、
白井さんはそれを苦も無くこなしていました。花ちゃんの杉山神社のお祭りの晴れ姿や、
愛ちゃんが産まれた時などの写真を前に白井さんは本当に楽しそうでした。
そんな白井さんだから、県外初めての飼育に許可が出たのだと思います。
現在気候のせいか、開田でも子馬がなかなか産まれないそうで、
花ちゃんのお役目も大事になっています。

花ちゃん、愛ちゃんが地元の人達に愛され、子供達に可愛がられているのを見るにつけ、
この馬の種が絶えないようにと願わずにはいられませんでした。
そして今、御嶽山の噴火が開田高原の馬達の障りとならないようにと強く思いました。
19:38