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2022/04/28

ゆっくりと ほどほどに

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
6歳の秋からピアノを始めました。
ピアノの先生の「10年続けなさい。そうすれば好きな曲を自分で練習して、
解釈して弾けるようになるから。」という言葉を励みに
12年間レッスンに通い続けました。その後も細々と趣味で続けていたのですが、
気づいてみると、もう10年以上ほとんどピアノに触っていません。

果たして楽譜が読めるだろうか、指が動くだろうか不安に思いながら、
毎日は無理ですが、週の半分くらいを目指して練習を再開しました。
結論から言うと、楽譜は読むことができました。
簡単な曲だけでなく、複雑な曲も。ほっ!

しかし、指はそういうわけにはいきませんでした。
今までも数ヶ月の中断はよくあったので、その時は指の練習曲集である
ハノンピアノ教本を取り出し、指を動かす練習を一気に20分ほど3日もすれば
指は動くようになっていました。

今回もそのつもりでしたが、1日練習したその次の朝、左手首に
出っぱりが二つあるのに気づきました。片方の出っぱりは手首の骨、
もう片方は丸く腫れあがっていたのでした。普段、あまり動かすことのない
薬指と小指を使った結果です。歳月を経て、筋力も柔軟性もすっかり
衰えていたのです。

今までの私は「練習は裏切らない!」、「練習は正義!」という、
どこぞの脳筋かという考え方でした。技術的な困難がある箇所は
集中的に練習すれば乗り越えることができたのです
(そういうと、まるで私が練習が大好きでたくさん練習していたかのように
聞こえるかもしれませんが、決してそういうわけではありません)。

懲りずに手首を腫らすこと数回、私はやり方を変えざるを得ませんでした。
短期間で以前のように指を動くようにするのは無理なのです。
ピアノの初心者だった頃のことを思い出してみました。
簡単な練習曲から始めて、何年もかけてそれなりに弾けるようになったのです。
ゆっくりゆっくりした歩みをもう一度繰り返すことにしました。

最近は5分ほど指の練習をした後は、あまり難しくない曲を
技術的な問題は気にせず弾くことにしています。練習嫌いの私ですが
楽しくて楽しくて仕方ありません。でも少し長い時間練習していると、
和音の音が全部は鳴らなくなるし、自分でも驚くほど音が
小さくなってしまいます。からだが「休みなさい」と言っているのでしょう。

弾きたい曲はまだたくさんあります。再び指が自在に動くようになる日を
夢見て、諦めないで練習を続けています。あくまでもゆっくりと。
そしてほどほどに。

05:30