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 日曜日:9:00-17:00
 

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2021/04/20

『誰も知らない』

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
タイトル:誰も知らない
監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥 ほか
請求記号:D7AF/ダ
資料コード:630190477

今回、こちらを紹介するにあたり、公開された年を調べたのですが、
17年も前のことと知り、びっくりしました。

主演の柳楽優弥さんが、史上最年少でカンヌ国際映画祭の
最優秀男優賞を受賞したことは、今でも私の中で記憶に新しいことです。

戸籍にも載っていない、存在を知られてはいけないものとして育てられた
四人の子供たち。父親はすべて別の人。それでも、母と五人家族で、
笑顔のある日々を過ごしていたのですが、段々と母親の帰って来ない日が
多くなり……というストーリーです。

実際にあった事件をもとにしているそうで、公開当時の
「生きているのは、おとなだけですか。」の言葉とポスターは、
とても印象的でした。

この作品は、撮影現場で子供たちに、口頭でセリフを伝える手法が
とられていたそうです。そのため、子役の演技という印象がなく、
自然な空気があります。まるでドキュメンタリーのようです。

特に、母親のいない間、下の子供たちの面倒を見続けなければならない
長男の明。これは、この時期の柳楽優弥さんなくしては
撮れなかったことでしょう。季節の移ろいとともに、状況の変化、
少年期の体と心の変化が同時に進んでゆきます。映像としては、
大げさなことは起きていないのですが、静かに変貌してゆく姿が
克明に記録されています。

映画を彩るゴンチチさんの音楽も、子供たちに寄り添うように流れ、
主題歌のタテタカコさんの「宝石」も、映画にまさにぴったりです。

ここまで紹介しておりますが、実は自分に子供が生まれてから、
きちんと観ることが出来ていません。

当時は、子供寄りの感覚で観ていたのに、今では大人として問われているな、
と思えます。

映画の中、子供たちは笑っているのに、ずっと寄る辺なさが漂っていたのが、
忘れられません。

05:30