タイトル:『最後だとわかっていたなら』
著者:ノーマ・コーネット・マレック/作 佐川 睦/訳
資料コード:612085025
請求記号:931.7/マ
(ご予約はこちらからどうぞ)今から8年前、とある子育て関係の講座を受講した時に、
講師の方がこの本の詩を朗読してくださって、この本と出合いました。
娘を妊娠してから今まで、色々な育児書を読み、
色々な子育て関係の講座を受講してきました。
その中でも特に印象に残っている一冊で、私を変えた一冊でもあります。
原作は『Tomorrow Never Comes』。
作者のノーマはアメリカ人の女性で、10歳で亡くなった長男に
伝えたかったけれど、伝えきれなかった言葉や想いを詩に託しました。
この詩は2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロの後、
チェーンメールで世界中に広がったそうです。
美しい写真と共につづられた、数々のわが子への想い。
娘のことを想いながら読んでいると、切なくて泣きそうになります。
この本は手元に置いておきたい!と思い、すぐに書店で購入しました。
この本と出合った時に娘に抱いた気持ちを忘れたくない、と思ったからです。
当時1歳だった娘は小学生になり、時には私に注意され、
時には激怒(!)されて大泣きしたり、悪態ついてきたりするので、
私は翌朝まで引きずってしまうこともあります。
一方、娘は気持ちの切り替えが早すぎて、翌朝にはケロッとしてることが
多いので、私の気持ちが追い付かないこともしばしば…。
ですが、朝、学校に向かう娘を見送る時には、この本を思い出して、
出来るだけ普段通りに「いってらっしゃい。気を付けてね。」と言うように
心がけています。
今、コロナ禍で日本だけでなく世界中で悲しいことが続いています。
大切な人を想いながら読んでいただきたい一冊です。