去年の今頃、中三だった子どもに
「今年のクリスマスプレゼントはなにがいい?」とたずねると、
「『鬼滅の刃』っていう漫画が欲しい!」と言われた。
ムムム!受験生なのに漫画?と思ってしまったが、子どもは真剣だ。
本当に欲しいと目で訴えてくる。
というわけで、去年のクリスマスにはドーンと一巻からプレゼントした。
もちろん、私も読んでみた。久々に読む漫画だったが、驚くほど面白かった。
自分が今まで読んだ漫画で一番の作品は『ガラスの仮面』ですが…。
今年に入ると、この漫画の人気はすごいもので、
なんと映画が放映されることに。
子どもは大喜び!友人と観に行くという。わたしも観に行きたいとは言えず。
先日、職場でこの映画の話題になった。
いったいどこがそんなに人気なのか?という話になった。
私は一人興奮気味に、家族・兄妹の愛や絆ですよ!と答えた。
たった何週間かで、興行収入は『タイタニック』を超えた。
まだまだいくのかもしれない…。
日本マンガ全史に『鬼滅の刃』についてこう書かれている。
「親子・きょうだいの家族愛を、失意や悲運、
血のつながりがもたらす宿命の様相を強調しながら描いており、
ネット社会における、賑やかしいが表層的な人間関係へのアンチテーゼが
込められているとも見られる」(450頁)
今年コロナで世界中が大混乱になり、緊急事態になったとき、
家族と過ごす時間が増えた。おかげで家族と色々な話ができた。
コロナで嫌な年だったと思ったが、案外家族といい時間が過ごせた。
今年もあと少し、コロナに負けないで新しい年を迎えたい。
ところで、私は映画を観に行けたでしょうか?年内には行きたいですね。
■参考資料 『日本マンガ全史』平凡社 2020年(資料番号:411371250)