『アラン・ドロンのゾロ』は、『太陽がいっぱい(1960年作品)』で一躍世界のスターとなったアラン・ドロン主演第50作記念作品です。
アラン・ドロンはミステリアスな青年やニヒルでダンディな役どころが多いですが、この作品では、強きを挫き、弱きを助ける華麗なるヒーローを演じています。
愛くるしい中に芯の強さを見せる令嬢役のオッタヴィア・ピッコロも、スタンリー・ベイカーの悪役ぶりも、ちょっとおどけた気の弱い三枚目役と、精悍な表情を見せ、とにかくカッコいい二枚目役を演じるアラン・ドロンもまさに適役です。
元祖イケメン俳優ともいえるアラン・ドロンに心酔した世代も、アラン・ドロンはじめましての世代にも、笑って、手に汗握って、最後はスッキリする作品です。