タイトル:夢から醒めた夢
著者:赤川次郎
出版社:角川つばさ文庫
請求記号:児童 913/ア
中央図書館資料コード:611286619
子供のころ、表紙のイラストに惹かれて買った「夢から醒めた夢」。
童話のようなファンタジーが好きな私にはぴったりの本でした。
電車に乗る時や、病院の待ち時間などがあると
常に持って行って読んでいました。
そんな隙間時間にちょうどいいボリュームとサイズが
また気に入っていました。
今は娘が実家の私の本棚からこの本を持ち帰って
愛読するようになりました。
すっかり存在さえ忘れていたのに娘の興味によって、
再び読みたくなり、久しぶりに私も読んでみました。
大人になってから読むと子供のころとはた違った良さを感じます。
冒頭の「本当に、あの子、どうなっちゃうのかしら?」
親になった今、お母さんの心配が手に取るようにわかります。
ピコタンと入れ替わった幽霊の女の子を幽霊の世界へ
帰したくないお母さんの気持ちも。
そして理由もわからず倒れてしまったピコタンを
心配するお母さんの気持ちも。
女の子を信じて待つピコタン
約束を守って戻ってくる女の子
ピコタンの言葉で自分の行動を恥じ、手を離す女の子のお母さん
子供にも大人にも大事なことが伝わる一冊だと思います。
夏休み、親子で読んでみてはいかがでしょうか?
良い夢が見られるかもしれません。
中央図書館に現在あるものは私が読んでいたものとは
表紙が少し変わっていますが内容は同じです。
劇団四季のミュージカルにもなっており、DVDもあります。
こちらもあわせてご覧になってみてください。
タイトル:劇団四季「夢から醒めた夢」
演出:浅利慶太
請求記号:D7AE/ユ
中央図書館資料コード:630191607